阿部茂

Last-modified: Sat, 25 Apr 2020 17:35:18 JST (1460d)
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阿部茂(あべしげる)は、駿台予備学校数学科講師、代々木ゼミナール講師。大阪校大阪南校神戸校西大寺校に出講。

経歴

授業

「こんにちは皆さん(ボソッ」

  • ここから徐々にトークのギアが入っていく。トーク中に急に声が高くなり、よくある試験中の状況などを真似して演じる場合がある。雑談目当てで師の授業を受けるファンもいる。
  • 授業はほぼ必ず雑談から始まる。10~15分はざら。50分の内35分を雑談に費やしたこともある猛者。
    • 独特な世界観があり、とても面白い。
    • 自身の経験談などを交え、入試への心の持ちようを教えてくれる。
    • 模試の前後ではほぼ必ず模試に関する話をする。
    • 解説が間に合わなさそうに見えるが、時間内に全ての問題解説はする。テキストの問題の解説を早めに終わらせて追加問題をプリント配布することもある。補講も滅多に組まない。流石はプロ。
      • しかし一問一問の解説はあっさりしており、淡々と進む。更にこの時「こんなん解けんで良い!」とか「半年後解けるようになろう!」とかぶっちゃけまくり。
    • 講習会でも雑談しまくる。雑談が好きな人、のんびりまったり授業を受けたい人は講習で取る候補に入れても良いかと。
  • いかにも眠たくなりそうな口調だが、雑談が面白いので意外と眠くならない。
    • 「幸せになりましょう、皆さん(ニヤッ」
    • 「大豆の発芽実験ですねぇ!!(ニヤッ」
    • 「これが出来る人は英語をやろう!(ニヤッ」
    • 「心配しなくても整数問題は分かる前に解けるから(ニヤッ」
    • 「『第一志望は、ゆずれない。』っていうキャッチフレーズは時間無制限なら達成出来ますけどね!(ニヤッ。是非とも良い第二志望を作ろう!(ニヤッ」
    • 「買わな当たらん。対偶は当たった人はみんな買ってる。当たり前やん!(ニヤッ」
    • 「今日はマイクを服の中通してみましたー。芸能人みたいでしょ?(ニヤッ」
    • 「牛肉は牛丼であるための何条件?」
    • 「満点取るぞぉー!!!・・・そんなん無理だよね(ニヤッ」(in『満点へのセンター数学IAIIB』)
    • 「センター満点なんて無理です(ニヤッ。狙うだけ無駄です(ニヤッ」(in『満点へのセンター数学IAIIB』)
    • 「では何故『満点へのセンター数学(IAIIB)』という名前なのか・・・宣伝ですよ宣伝(ニヤッ。皆さん『8割を目指すセンター数学(IAIIB)』って講座だったら来ます?・・・来ませんよねぇ(ニヤッ」(in『満点へのセンター数学IAIIB』)
    • 「満点狙って満点は取れません。『8割で良いかな~』って思ってたらなんか満点取れたとかね(ニヤッ」(in『満点へのセンター数学IAIIB』)
    • (「論証して(チェック)」の後に)「『試験監督!ミスチェック出来たから、赤ペンくれたら採点しときますよ。』って言えますよ~(ニヤッ」
    • 「四国は徳島県、みかん県、うどん県、龍馬県(ニヤッ」
    • 「これは~だと思わない?・・・あれっ?頷いて!(ニヤッ」
    • 「さあ皆で頷こう(ニヤッ」
    • 「あれっ?(苦笑い)」(生徒の反応が薄い時)
    • 「(コインの問題で)表、裏・・・あっ、駿台で『表』って呼び捨てするのは良くないね(ニヤッ。『表さん』やね(ニヤッ」
    • 「(化学科)所先生の授業の後にしては教室が冷えてないですね(ニヤッ」
    • 「円を書いてからx軸、y軸を書くと綺麗に書けます(ニヤッ」
    • 師の発言を纏めたbotもある。
  • 問題を解く際に、黄色のチョークで考え方や問題を見た時の心情(「~すれば良いのだろう。」)などを書く。これが生徒目線での考え方・方針となり復習時に非常に役に立つ。というか、これが師の板書の全てを集約していると言っても過言ではない。師の授業を受ける人は、この「心情→解き方の手順」をしっかり身に付けるように心掛けよう。そうすれば応用力も自然と身に付き、試験当日の対処法も見えてくるはずである。
  • あらゆる科目に通じる、他の先生は教えてくれないミスを避けるノウハウを伝授してくださるありがたい先生。それ故に難しい問題はスッパリ諦めるよう促す。解ける問題を確実に解き切る問題の見極めを重視している。
    • 「こんな問題今は出ません。」、「こんなんやらなくて良いです。」と言い授業用問題をプリント配布(事実上のスキップ)で済ましたこともある。
  • 上記のスタイルから数学の本質に迫るような奥深い解説はあまり行わず、数学が得意で難問を次々解きたい生徒や高度な解法を求める生徒の中には物足りないと言う者もいる。
  • 授業中に『大学への数学』の冊子を持参し、「『大学への数学』は買ってはいけない本です。皆さん目標高過ぎですよね?(笑)」と。更に『面白いほど数学がわかるシリーズ(黄色本)』について、「あんなもんやったら数学が面白いほど訳分からんくなりますやん(笑)」と言って笑いを取っていた。
  • 冬期の『満点へのセンター数学IAIIB』では、解答欄から答えを導く裏ワザを教えてくれる。ただテスト演習だけだと物足りない(マーク式問題集で十分)ので、こういう特典が付いてくる方がかなり良いだろう。
    • 分からない問題があっても少しは安心出来るかも。
    • しかし、師のこの講座の担当は少なく、締め切る確率も高いので注意。というのも、師は冬期直前講習では代ゼミでの講義もあるからである。
  • 商の微分法は嫌いなので使わずに積の微分法を使う。
  • 隣接2項間漸化式ではαなんぞ使わない。
  • 数学的帰納法の書き方が教科書や参考書通りではない。
    • これは、形だけ真似た意味のない答案を嫌っているから。
    • 「大学の先生が言ってはったんですけどね~、『帰納法ちゃんと教えたって下さい』って。」
  • 公式病と戦うのがかなり好きらしい。
  • 開示データも大好き。
    • 前期授業では頻繁に開示データに受験生の感想などを持って来て話してくれる。
      • 「ケーリー・ハミルトンを書けない人が多いみたいですねぇ。ケーリー・ハニルトンとかケーリー・ハリルトンとかね(ニヤッ。ブレンステッド・ローリー・・・ってそれ化学や!!(ニヤッ」
  • 数学的帰納法で証明したい時にnに1や2などを代入して確認することを「練習」と呼んでいる。この際、(他の先生がよく言う)「実験」ではないとかなり強調する。
    • 「こんな軽い気持ちで実験なんかしたらいけません。『火に油でも掛けてみよっかなー』って大変なことになります!(ニヤッ」
    • 「『実験』って簡単に言うのは大学で実験をしてないんですよ。そう、理学部数学科ですよ(ニヤッ」
  • 雑談が多いので一見すると不真面目に見えるが、実はかなりためになることを板書しているので侮れない。
    「また来週(ボソッ」

担当授業

通期

2020年度

《出講表》

曜日校舎
月曜日神戸校
火曜日神戸校豊中校
水曜日大阪南校上本町校
木曜日西大寺校
金曜日大阪校
土曜日神戸校天王寺校

《担当授業》

過年度分

2018年度

《出講表》

曜日校舎
月曜日神戸校
火曜日西大寺校豊中校
水曜日大阪南校上本町校
木曜日
金曜日大阪校
土曜日神戸校堺東校

《担当授業》

春期講習

夏期講習

2018年度

期間1限2限3限
A期間数学特講(IAIIB)(浜松校)
B期間数学重要α(IAIIB)(大阪校)
C期間数IIB頻出分野(大阪校)数学特講(IAIIB)(大阪校)
D期間高1スーパー数学Sα(IIB)(上本町校)高2スーパー数学Sα(神戸校)
F期間数学特講(III)(西大寺校)
G期間夏のセンター数学IIB(豊中校)数学重要α(IAIIB)(豊中校)

冬期講習

直前講習

直前Ⅰ期

直前Ⅱ期

人物

  • 駿台講師歴30年以上を誇る超ベテラン講師の一人。
  • 例年、大阪校SS,MSクラスで『京大理系数学研究』の担当を任されている実力派講師。
  • かつては、関東の阿部雄二先生とよく混同されていた。
  • 駿台では数少ないゆるキャラで、数学科では1番の癒し系?
    • 後期の初回授業では必ず後期テキスト巻末の略解を破り、(小問を解く毎に略解のページを見る生徒に対して)「こんなものはいらない!」とドアの方へ投げ捨てる過激ワイルドな一面も見せる。
  • 代ゼミとブロードバンド予備校を掛け持ちしており、代ゼミでは主に『京大文系数学』を担当している。
  • 代ゼミでは人気講師の山本俊郎先生をインチキ呼ばわりし、山本俊郎先生の京都校出講がなくなったとされる。
  • 元三菱重工社員で、職業柄から図を描くのが凄く上手い。
    • 自他共に認めるほどである。
    • 特に円を描かせたら師に敵う者はいない。
    • 図形の書き直しや二度書きなどほとんどない。
  • チョークは根元の方を持つので筆圧は弱い(薄くて見づらいということはない)。
    • むしろ、それが図を上手く描くコツだとか。
  • 「何事も遊び心がなければならない」が持論。
  • 制限速度の2倍の速度で車を運転して、一発免停を食らったことがある。
  • 高校時代はまともに授業に出席しておらず成績も悪かったらしいが、基礎を積み重ねていくことによって気が付けば周りを越していたという。
    • 受験生の頃は朝3:30に起きて、ランニングを5kmしてから勉強していた(高3の2月に学校のマラソン大会にこっそり出場して1位を取るためにマラソンの練習をしていたらしい。)。
    • 黒のジャージでランニングをしていたせいで警察に補導された経験あり。
    • 受験当日では風邪をひき、理科の試験で全く計算が合わず、試験開始数分で寝たらしい。しかし、10分程で目が覚めると、次々と問題が解け、気がつくと見直しが出来るほど時間が余ったという。
  • 趣味は渓流釣り。朝の4時に起きて釣りに行く。熱中症でも釣り続行するほどの釣り好き。よく釣りに行くため、河原の事情には詳しいだとか。
    • 渓流釣りの弟子がいる。たまに弟子も雑談の中に登場する。
    • 最近は滝登りにハマっているらしい。
    • 万が一川が氾濫した時のために、予め逃げるルートを決めているようだ。
  • 質問対応も良く、授業が終わってもすぐには帰宅せず、長時間生徒の質問に付き合ってくれる。担当ではない§、テキスト、模試の問題に答えてくれることも。駿台以外の模試や参考書の問題も大歓迎である。
  • 模試の答案や(高卒生は)前年の入試の開示データを持って行くと一緒に反省会を開いてくれ励ましてくれる。
  • 仕事は殆ど図書館で片付けるそう。
  • いつもの担当の美容師の意向(師曰く、美容師本人がただやってみたかっただけ)で一時期髪の毛を赤紫に染めたことがあった。その後、その美容師にこんなはずじゃない的な顔をされ(ピンクにしたかったらしい)、教室に入った瞬間生徒に戸惑い笑いされる事態となった。雑談のネタは増えたのだが・・・。
    • 因みに普段の髪色は茶色若しくは白。
      • 銀や青になることも多い。
  • 入試直前の激励メッセージでは、「目指せ!白くて美しい0点」と他の講師と温度差が有り過ぎる言葉を書いた。
    • 解答用紙に沢山書いて0点の答案を「まっくろくろすけ」と呼ぶ師は、どうせ同じ0点になりそうならとっとと諦めて、別の解けそうな問題に時間と労力を掛ける方が遥かに良いと思っているからだ。
    • 「皆さん、全国模試は(難し過ぎるので)『わっはっはー!』って笑いながら受けれますよ~。白い0点を2個は作ろう!(ニヤッ」、「あなたも白い0点を取ったら私の所に来てくださいね?私が花丸書いてあげます!(ニヤッ」
    • 「皆さん、判定模試ほど怖い模試はないです。標準的な問題ばっかりやから、凡ミスが命取りだからねぇ~。日頃からミスチェックしよう!(ニヤッ」
  • 「は↑〜い」が口癖。「消すよ〜」「いくよ〜」「挿れるよ〜」もよく言う。
  • 実は劇作家でありお芝居の監督をやっていたりする。
    • 師自身も劇に出ていることがある。
    • 公演もしているので詳しく知りたい人は直接伺おう。
  • 2017年度の授業では時折「原稿の期限が迫っている」など参考書の出版を仄めかす発言をしていたが・・・。
    • 2018年2月に自身初の著書『リアル入試数学IAIIB』が販売された。

著作

学習参考書

  • 闇雲に難問を解くばかりでなく、ミスを極力減らし(現実的に)解ける問題を確実に解く事を重視した、非常に強く師の個性が出ている問題集。
  • 表紙にも書かれている通り、基本は出来ているが難問になると得点に実力が反映されない、あるいは伸び悩んでいる生徒には指針となるだろう。
  • 生徒2人との対話形式で進められており、読みやすく面白い。特に第0章は必読。師が授業で行う雑談の一部も再現されている。

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