数学XS

Last-modified: Sun, 10 Sep 2023 23:42:20 JST (421d)
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監修講師

小林隆章先生を中心に、雲幸一郎先生、森茂樹先生、長崎憲一先生、鹿野俊之先生が合議で監修。

使用コース

  • SS・SX・SA・MS・MX・MAクラス
  • 関東では全てのスーパーコースで使用(一部コースによっては数題差し替えたもの)

構成

前期

  • §1ベクトル、三角関数と図形
  • §2平面図形と式、数列、数学Ⅱの微積分
  • §3論理、多項式、指数・対数
  • §4整数、場合の数、確率
  • 講義問題解答

後期

  • §1ベクトル、三角関数と図形
    • 補充問題
  • §2平面図形と式、数列、数学Ⅱの微積分
    • 補充問題
  • §3論理、多項式、指数・対数
    • 補充問題
  • §4整数、場合の数、確率
    • 補充問題
  • 補充問題解答
  • 講義問題解答

概要

  • 数学ZS』よりもシャープな問題が多い。
  • 実績のあるテキストである。
  • 目標レベルは東大京大阪大東工大旧帝、単科医などの上位国公立大だが、実際のところはかなり東大寄りに作られている。後期になると東大過去問が多く見られ、この傾向は顕著になる。関東の駿台自体が東大を意識しているので当然かもしれない。講師によると年々問題のレベルが下がっているらしいが、実際は2年ごとに全く同じテキストを使い回している。
  • 特に前期テキストは良く出来ていて、夏に何度も復習すれば確実に力が付く素晴らしいテキスト。
  • 正直前期は全特化コースで使用していいと思うが。
  • 作成者の小林隆章先生は「前期教材の問題は入試問題として考えると簡単過ぎるレベル。この教材を使って単に問題の解き方を覚えるのではなく、その問題のテーマとなっている数学的な事柄を基礎から正確に身に付けることが大事。」といった旨を述べているようである。
    • 実際前期は公式や定理を証明する問題が結構多く、また後期より難しい問題や知らなければ解けない問題なども一定数含まれる。
      • そのため特に前期は1問に対して基礎基本を深く掘り下げてくれる講師に習うとその真価を発揮する。
      • 米村先生は、後期教材や入試問題について「深いベースでは前期テキストで扱った内容を応用して解くことになる」という事で、『数学ZX』、『数学ZS』と共に確かな復習と研究を行うようにと仰る。
  • 前期はそれほどでもないが(とは言え、前期からサラッと東大京大や他旧帝大過去問が含まれている)、後期になると重たい問題が多くなる。
  • 前期テキストについている自習問題や設問毎のポイントは後期テキストにはなく、ただ問題の羅列になる。
  • 後期テキストでも難しい問題を通じて「当たり前」の確認をしていく様相なのだが、問題に変な癖がある気がする(定番の難問なら問題集でやれば済む話だけれども)。
    • 特に§2や§3。どちらが難しいかは個人の相性や年度による。

特徴

  • 三森司先生によると「駿台は前期ので基礎は十分とか馬鹿なこと言ってるけど、前期は簡単過ぎて後期は難し過ぎるんだよ。」とのこと。また、「問題についてる誘導も適切に思えない(最適な誘導とは思えない)。」とも仰っていた。
  • 後藤康介先生によると「テキスト初版の頃は各分野にテーマのある素晴らしいテキストだったが、よく分からん編集や問題を加えてしまったせいで昔程良くないんだよ。今でも素晴らしいけどね。」
  • 数学XS』だけではやや演習量に欠ける感は否めない。夏期は本教材の復習だけでなく、講習や市販の参考書を用いて新しい問題にも触れること。
    • 数学特講(IAIIB)』の講義問題と研究問題が本教材の演習量の補充に最適である。
    • もちろん、費用や時間などを踏まえれば市販の問題集を使う方が良い。
  • 関東作成のテキストなので「お茶飲みwiki:数学XS」も参照すると良い。

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