医学部

Last-modified: Wed, 01 Apr 2020 20:32:11 JST (6h)
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概要 Edit

  • 医師の養成を目的とし、6年制を取る珍しい学科である。
    • ご存知の通り多くの学部学科は4年制。6年制の学科はここ以外には薬学部薬学科、歯学部歯学科、獣医学部(農学部獣医学科)ぐらいである。
    • ちなみに医学科以外の医学部としては、大学によっては一本化されていたり名称が違ったりするが、主に以下の2学科が挙げられる。
      ともに通常の大学と同じく4年制大学であるが、これらの専門学校(≠大学)も存在する。なお、これらの多くの大学は大学併設の医療技術短期大学部を医学部に併合して作られた。
      • 看護学科:看護師・保健師を養成(看護師の延長上に助産師があるので、そちらも間接的に含まれる。)
      • 保健学科:臨床放射線技師、臨床検査技師、作業療法士、理学療法士、臨床工学技士、救急救命士等を養成

大学入試 Edit

  • 医学部医学科は医師免許を獲得でき、職業に直結しているという利点があり、他学部に比べて少人数であるので、他学部学科に比べて受験者レベルも倍率も格段に高い。
    • 医師免許を獲得できる医師国家試験は、出身学部を問わない司法試験等とは異なり、基本的に医学部医学科を卒業しなければ受験できず、このことが法学部に比べてもいっそう受験者数増加を招いている。
    • 現役生一浪二浪生だけでなく多浪生、再受験生も多数受験する。
    • そのため、駿台も既卒生向けに医学部専用のコース(いわゆるMクラス)を設けている。
  • 一般私立大学医学部の学費(6年間で約2000万~5000万円)に比べて国公立大学(一部私立大学、防衛医科大学校も)は学費が格段に安い(6年間で約350万円)ため(防衛医大に至っては卒業後防衛医大病院で勤務さえすれば学費タダ+給料ゲット、自治医大も卒業後地元の病院で働けば学費タダ)、一層競争率もレベルも高い。

歴史 Edit

  • 元々、医学部(医学科)は旧帝大慶應等の一部の大学を除きそこまで難関ではなかったが、昭和40年代末期に「医学部ブーム」が起こり難化した。
    • 当時、東京大学の理科一類、理科ニ類を蹴り、慶應医、防衛医大、東京医科歯科大学を始めとした国立旧二期校の医学部に進学する学生も見られた。*1
      • そのため、当時の東京医科歯科大学医学部は、東京大学理科三類、京都大学医学部に次ぐ超難関だった。若林秀樹東京理科大学大学院教授(東京大学工学部精密機械工学科卒)はネット上で「理三なみ」の難関だったと発言しておられるが、流石に言い過ぎであろう。
  • その後、昭和50年代中頃に電子工学科を始めとした「(第二次)工学部ブーム」があり、一時的に沈静化したことはあるものの、現在に至るまで医学部は狭き門となっている。

センター試験 Edit

  • 特にセンター試験では90%以上の得点率が求められるため、厳しい戦いとなる。
  • 多くの近畿の医学部では例年センターボーダー(センター試験での合格率5割ライン)が89%以上である。87%は確実に取っておきたい。
  • 但し、現実問題として医学部受験生のみんながみんな9割以上取れる(取っている)わけではないので、少々失敗しても過度に動揺しないことが肝要。
  • 稀にセンター試験80%程度(中には70%代)の得点率で東京医科歯科大、京都府立医大、滋賀医大、中には阪大医学部等に逆転合格する大物もいる。しかし、そのためには相当な高得点を二次試験で取る必要がある。
    • そのため、センター試験の得点率が低い合格者ほど優秀とされる、世間とは真逆の風潮があるが、センター逃げ切り型が圧倒的有利なのに変わりはない。
  • 神戸大、大阪市立大等は問題が標準的な事から二次試験でも高得点の争いになる為、二次での逆転は厳しいかも知れない。大学の出題傾向次第と言える。
    • 他の学部と問題がほぼ同じ医学部、特に地方医学部は二次で差がつきにくいため、尚更センター勝負になる。

二次試験(一般入試) Edit

  • 前期日程で多く人数を取る大学がほとんどで、試験科目は英語・数学・理科2科目が主流である。
    • 医学部では前期日程(+推薦AO、地域枠)しか人数を取らない大学も多い。
    • センターと合わせて、理科3科目を課す大学もあった。
  • 東大京大名大など国語を課す大学もある。
  • 面接は全ての大学が行う(「面接」の項目を参照)。
  • 一部の大学では論文を課すこともある。後期日程だと大学の多くが論文を課す。
    • ただ医系論文は、通常の論文と違って、自分の主張を述べるものではなく、対策方法が特殊なため参考書や講座(医系論文など)できちんと対策しておくべきである。
  • 信州大学や宮崎大学など、試験科目が英語・数学のみなどの変則型を採る大学もある。
  • 山梨大学、岐阜大学、奈良県立医科大学など後期日程を中心に(あるいは後期のみ)人数を取る大学もある。
    • これらの大学は倍率も他の医学部に比べて格段に高くなることが多い。

面接 Edit

  • 全ての医学部で面接を課すため、面接対策は非常に重要。
    • 基本的に明らかに不適性な者を落とすだけだが、後期や一部私立などでは点数を大きく課すところもあるため注意。
    • 国公立でも点数如何に関わらず、面接で落とす大学もあるので要注意。
      • 筆記試験で高得点だった高卒認定の現役女子受験生を面接0点で落として新聞沙汰になった大学もある。
    • 駿台では通期では対策講座を取っていないが、夏期講習直前講習医学部面接対策なる講座を開設している。個人的に面接対策を行って下さるクラス担任も一部いらっしゃる。

再受験 Edit

  • 建前上、年齢や経歴による差別はないことになってはいるが実在している。
    • 裁判沙汰になった国立大学も存在する。
    • が、東京医科大での特定受験生の冷遇発覚から多くの大学で制度の見直しが行われ、少しずつ改善に向かっている。[要出典]
  • ただし、再受験生と言っても実質二浪以下なら、普通の受験生と変わらないし、高年齢であっても理系の大学院修了者はむしろ歓迎される場合もある。
    • ゆえに、「再受験・高年齢の合格者が存在するから、その大学は差別はない」ということには一概にはならない。

推薦入試・AO入試 Edit

  • 医学部においても推薦入試、AO入試を課す大学が多い。
    • 一部大学では浪人生も対象にしているので、既卒生はそちらを狙うのもあり。
  • 入試学力が劣っていても合格が狙えるため、論文や面接の得意な人は利用しやすい。

地域枠 Edit

  • 不足が指摘されている地域医療に人員を補充するための枠。
    • 卒後の地域医療を義務付けられる反面、奨学金が貰え、さらに合格しやすいという利点がある。
    • 多少入試学力が劣っていても合格が狙えるため、地域医療への貢献を厭わない人は利用しやすい。
  • 近年は「地域枠の足抜け」の問題もクローズアップされている。
    • 入試の面接の際、受験生が「地域医療に貢献します」とアピールしたにもかかわらず、卒業後は指定された地域で働く約束を反故にし、貰った奨学金も一括返金して東京の病院に就職するケースが増えている。
    • その対策として厚生労働省は「地域枠医師を採用した都会の病院は補助金カット」という荒業に出た。実際、2019年には東京医大が「茨城県地域枠医師を大学病院本院(東京都新宿区)で採用した」ことが発覚して、補助金を大幅に減額された。これにより、地域枠出身医師は東京都内のメジャー病院に就職することが厳しくなった。

転部・編入試験 Edit

傍系進学・転部 Edit

傍系進学 Edit

  • 東京大学教養学部前期課程(理科二類10名・理科三類97名以外の全科類進学枠3名)、北海道大学総合教育部、金沢大学国際基幹教育院総合教育部からは医学部医学科(金沢大学は医薬保健学域医学類)への進学が可能である。
    • 医進、あるいは医転と呼ばれている。
    • いずれも超難関で再受験の方が楽とも言われる。

転部 Edit

  • 岩手医科大学では、歯学部のみ、2年次進級の際に医学部への転部が認められている。
  • 昭和大学や千葉大学は学則で転部を認めている。
    • 昭和大学では、学則第33条第2項で、「本学の医学部歯学部薬学部、保健医療学部の第1学年の学生で相互の学部へ転部を希望する者があるときは、選考の上、学年初めに限り、第2学年に転部入学を許可することがある。」と明記している。
    • また、千葉大学では、学則第25条第1項で、「本学の他の学部に転部又は所属学部の他の学科に転科を志願する者については,欠員のある場合に限り,別に定めるところにより,選考のうえ,相当年次に転部又は転科を許可することがある。」と定めている。
    • しかし、「許可することがある」に留めてある点に注意する必要があり、医学部医学科で欠員が生じた場合などに適用されるくらいなので、昭和大や千葉大の他学部に入学して転学を目指すのは非現実的である。

編入試験 Edit

編入学 Edit

  • 杏林大学、藤田医科大学は、大学卒業者で所定の単位を満たした一般入試合格者は、入学前に2年次編入試験を受けることができる。

学士編入 Edit

  • 一部の大学では2年次あるいは3年次への学士編入試験が行われている。
  • 募集はかなり少人数で、試験内容も各大学でまちまちである。
  • 群馬大学など、一部の大学では文系でも合格可能な入試科目になっている。
  • 東京大学医学部医学科は、同学部健康総合科学科卒業者にのみ学士編入試験を実施している。
    • が、1名のみの超難関である。
      • 募集人員は若干名となっており、合格者0の年もある。
      • 平成24年度から29年度卒業生で2人。
  • 試験日程が重ならない限り、何校でも併願できる。
    • 複数合格者の中には、大学に早めに入学放棄の意思を伝えないと苦情が入ることがあるので注意した方が良い。
  • 合格者はやはり東大京大の理系出身者が多く、合格は非常に難しい。
    • 学士編入を目指して何浪もすると、編入の時間的メリットがなくなるので、一般入試を目指した方が早いとも言われる。 
  • 医学部学士編入試験の受験指導は、河合塾KALSの寡占状態である。
  • 還暦の新人医師として有名な水野隆史先生は、金沢大学学士入学である(50歳で受験勉強を始め、5年間で延べ50校の大学を受験し、55歳で合格)。

序列・学閥 Edit

  • かつてほど顕著でもないが医学部には序列構造(格、ランク)があり、高ランクほど医療界への影響力や研究成果が高い。
  • 一概には言えないが、国公立大は、一般的には
     旧帝大旧医大旧医専(新八+旧設公立)>新設(新々)
    の順に高ランクである。
    • 東京医科歯科大、横浜市大、神戸大など、入試難易度と格は必ずしも一致するわけではないので要注意。
  • 私大では、医・慈恵・日医の私大医御三家が別格である。
  • これも昔と比べてだいぶ影響力を失ったが、学閥による影響が大きいところでもある。
    • 例えば就職する際の病院選択などで学閥や出身大学系統の病院(いわゆるジッツ)だと就職しやすかったり、逆に対立している学閥出身の学生は冷遇されたりする。

医学部のキャリアパス Edit

この項では大学入学後の医学部のカリキュラム、および就職後の医師業務における実情について説明する。

学部 Edit

  • 大学入学後も他学部と比べて特に忙しく、留年率が非常に高い学部として有名。
    • 毎日朝9時から午後5時前まで全部必須科目ということも多く、しかもレポートも多い。
  • 大学にもよるが、6年間の大まかなカリキュラムは以下の通り。
    • 1年生:教養教育
      • 近年は教養課程から進級が厳しくなっている大学が増えつつある。
      • 特に大学受験で燃え尽きた人や、生物が苦手で(生物から逃げるために)物理を選択した人は要注意。
    • 2〜3年生:基礎医学教育
      • 基礎医学を学ぶため暗記分野が多い。
    • 4年生:臨床医学教育
      • 実技試験OSCE、学科試験CBTが関門となる。これらの試験を合格しないと進級できず、留年が確定する。
    • 5年生〜6年生:病院実習(いわゆるポリクリ、クリクラ、BSL)
      • この2年間で様々な診療科を見学する。
      • 6年生では卒業試験(卒試)やPost-CC OSCE(実技試験)、医師国家試験(国試)などに合格しなければならない。その上初期研修先の内定を取るためにこの時期に就職活動をしなければならず、時間的余裕はほとんど無くなる。
      • 反面他学部で課せられる卒業論文はない。
  • 部活動は総合大学でも他学部と別に存在することが多い。
    • 特に、運動部は練習・試合のスケジュールがかなり過密で試験期間に全く勉強が出来ないケースも珍しくない。運動部経験の無い人は衝撃を受けるだろう。
    • またこの医学部専用の部活が存在するため医学部生が所属するサークルが少ない。
    • 運動部は東日本(山梨大学まで)であれば東医体、西日本(浜松医科大学以西)であれば西医体と呼ばれる年一度の大会に備えてかなり本格的に活動している。
  • また大学における複数の科目で(特に病院実習時)英語論文を読まされたりするため入学時から一定の英語力が必要である。
    • 現在の医学界での権威ある論文はほぼ全て英文であり、医師になった後も高度な論文を度々読まされたり海外の医学会に行って向こうの教授と会話したりプレゼンしたりすることが度々あるので、医学部に入学希望のある人は大学受験のうちから英語の学習はしっかりしておこう。
    • また近年では大学在学中にUSMLE(アメリカの医師免許試験)を受験できるようにするために英語の授業を2年以上必須化している大学も現れてきている。
  • また、国公立でも学費が高めなだけでなく授業や試験合格のために必要な医学の参考書や国家試験対策書は専門書の中でも飛び抜けて高価なので費用面での注意も必要
    • もし足りないのであれば先輩などから譲ってもらったり、メルカリなどのフリーマーケットで購入するのも手。
      • ただし医療分野の知識内容は5年も経てば大きく変わるので、それよりも古いものはあまり参考にならない。
    • 解剖書など、1冊1万円を超えるものもある。
    • 参考として、ほとんどの医学部生が購入する参考書や問題集を最低限買い揃えるだけでも約20万円かかる。(『病気がみえる』(2019年現在12巻まで刊行しているが全16巻刊行予定なので、未発行分は1冊税込3960円とみなして概算した)、『レビューブック』全6冊、『公衆衛生がみえる』、『QBオンライン CBT』、『クエスチョンバンク 医師国家試験問題解説』全7冊、『医師国家試験問題解説』1年分を購入したものとして計算した。)
  • 専門課程に入ってから(通常2年生から)は少しでも単位を落としたら即留年とする大学も多い。
    • 大学や年度にもよるが大抵の大学では約100人の入学者のうち、2〜3割ぐらいは留年を経験する。
    • しかも留年するとその年に取った単位を全て失い、もう一度全ての科目を取らなければならなくなるといういわゆる留年全再履制度(学年進級制)を取っている大学も増えつつある。
      • かつては一部私大のみにとどまっていたが、2016年度からは奈良県立医科大学、2019年度からは京都府立医科大学がこれを採用する事となった。近畿圏を中心に国公立大学でもこれが主流になるかも知れない。
  • 留年しやすいのは、大学側が医学部としてとても重要な国試合格率を下げたくないというのもあるし、そもそもそういう人は国試を突破できないからだそう。
    • 私立では国試合格率が志願者数に直結しやすいので特に顕著。
  • 医学部を卒業できたとしても必ずしも医師国家試験に合格するとは限らず、落ちた場合は一年間浪人しなければならなくなる。いわゆる国試浪人である。
    • そのために国試向けの予備校も存在する。
  • 国試はセンター試験と同じくマーク式だが、もちろんセンターとは範囲も難易度も格が違う。
    • 「センターくらいでへこたれていては国試を突破できない」とおっしゃる駿台の講師も結構いる。
    • 国試には禁忌肢問題というものが存在し、全400問中10問ある。実際の医療現場でしてはいけないこと(禁忌)を間違いの選択肢(禁忌肢)として選択肢に1つ混ぜているという問題だが、禁忌肢を4つ以上選んでしまうと、他が全部合っていても不合格になるという恐ろしいものである。
  • また医学生は就職活動の代わりに病院と医学生のマッチング(医学生、病院両サイドの希望順位が高い順に内定を決定するシステム)によって研修勤務先を決定する。
    • 他学部と違いインターンシップ制度はないもののやはり就職希望先の病院見学は必要であり(たいてい5年生から行う)、しかも採用試験が卒試の直前に行われるためそちらの対策も入念にしなければならない。その採用試験後にアンマッチ(マッチング失敗)すると卒試直前に二次希望を探しに行く必要が生じ、卒試や国試対策がおぼつかなくなる。
      • 最悪の場合そのせいで留年や国試浪人、国試に受かったのに就職浪人する医学生も・・・。

就職後 Edit

  • 医師になれたとしても最低2年は研修を受けないと臨床医として出来ることが制限されてしまい(これは医師法で定められている)、そこからさらに3〜5年ほど研修を受けた上で認定医や専門医資格を獲得して初めて一人前の医師になれる。
    • 卒後認定医や専門医を獲得するためには国家試験よりも更に難しい認定医試験や専門医試験に合格しなければならず、勤務に忙殺される中での勉強が必要となる。
  • 大学病院で研修する場合、大学院に入学することもできる。その場合は大学院で4年研究して博士論文審査に合格し、医学博士号(正確には博士(医学)号)を取得することとなる。
    • 大学院で医学博士号を取得する場合は、研究・論文作成などに忙殺される。
      • ちなみに医学博士のみ大学院博士課程を修了しなくても作成した論文が公聴会で認められれば取得できたりする(いわゆる論文博士)。
        こちらで博士課程を取る医師もいる。
      • しかしながら新専門医制度が始まった現在、論文博士は廃止の方向にすることが厚生労働省によって決められた。従って、これから医学博士を獲得したい場合は、基本的に大学病院に就職し大学院で研究しなければならなくなるであろう。
    • 開業するには早くて30代半ばまでかかる。
  • 女医だとさらに育児休暇などでさらにキャリアが遅くなってしまう。
    • このことが下記の東京医大事件を引き起こすことになってしまった。
  • 一人前になったところでそもそも医師という職業が非常に多忙な上に責任が非常に重い職業である。
    • 貰える収入も勤務医や医系技官だと多忙のため贅沢のために使う暇が殆ど無く、開業医になったとしても殆ど開業のためのローン返済に収入を充てる羽目になり、研究医に至っては研究の成果を残し、それを論文にまとめ学会に発表しなければ研究するために必要な地位を維持できないので意外に報われない仕事だったりする。
    • さらに侵襲性が非常に高く、容易に患者の寿命を左右する職業であるため訴訟されるリスクも非常に高く、些細なミスで患者を死なせてしまい訴訟されて医師免許を剥奪されることすらあり得る。
      • 上記の理由から、親に医者になるよう言われたため、金目当てなど本気で人を救う以外の理由で医学部を志す人は進路を考え直すのも良いかも知れない。
    • 勤務医の場合週60時間以上労働や月80時間を超える残業、サービス残業が当たり前の超ブラック職業でもある。そのため過労死・過労自殺する医師も年々いる。(月80時間(年960時間)以上の残業をすると過労死する恐れがあり、過労死の労災認定基準となっている。)。
      • これは医師には応召義務(特別の理由がない限り患者からの依頼を受けなければならない義務)が存在すること、院長をはじめ先輩医師がサービス残業をこなしていたことから病院内で残業は当たり前という慣習があること、医師には診療以外にもレセプト作成や会議など多くの業務があることなどが原因とされている。
    • その上キャリアを積むために専門医獲得後もさらに経験を積んでサブスペシャリティ領域専門医、専門指導医など数々の認定試験合格のための勉強、患者に対する有効な治療法を得るための自己学習などに忙殺される。
    • これらは流石に近年の働き方改革の影響で改善された病院も出てきたが、未だ改善されていない病院も多い。
      • この問題について厚労省も事態を重く見ており、2018年末から厚労省が医師の働き方改革を検討することとなった。その結果2024年以降通常の勤務医を年間残業上限960時間・月100時間(休日労働含む)にする一方で、人員不足が指摘されている地域の勤務医はやむを得ず2035年末まで年間残業上限年間1860時間・月100時間、連続勤務28時間以内、勤務インターバル9時間以上(当直時は18時間)確保(確保できない場合は有給休暇を必ず確保)とし、同時に研修医も学習時間確保の観点から残業上限年間1860時間・月100時間、連続勤務15時間以内、勤務インターバル9時間以上(当直時は18時間)確保とする方針で決定した。

事件 Edit

  • 2018年の東京医科大学の裏口入学発覚をきっかけに同大学を捜査したところ、東京医科大学の入試での女性・多浪生の一律減点が取り沙汰された。
    • これをきっかけに厚生労働省による医学部一斉調査が行われた結果、なんと複数の医学部で同様の疑惑があることが発覚した。うち昭和大学のみその事実を認め、他は否定した。
    • この一連の事件を受けて2018年度駿台では、アメフト部タックル事件を起こした日本大学の危機管理学部と並び東京医科大学が模試の志望校記入欄のネタ枠と化してしまった。
      • その日大の医学部でも不正入試が発覚。なにかと問題の絶えない大学である。

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*1 入江伸著『キミも医学部に行ける』(祥伝社、1979年)