取れ取れ詐欺

Last-modified: Sun, 26 Apr 2020 09:36:04 JST (1461d)
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  • 一部のクラス担任が講習のパンフレット配布時にする、より多くの講座を取らせるための行為。
  • 何やらどれだけ講習を取らせたかがクラス担任の給料に影響しているらしく、営業ノルマを達成するために、生徒や生徒の親のことを全く考えずにやたらと講習を取らせようとしてくる。
  • (まだ一年が始まっていない)春期講習では全く見られないが、夏期講習から本格化し、冬期直前講習でピークに達する。
    • 特に『CP』は全教科強制受講させようとする担任も多い。
    • 本気でその講座の受講を考えている生徒にとっても、本当は受講するつもりのない生徒にとっても迷惑でしかない。
  • 校舎によってもその酷さに差があり、特に大阪南校神戸校西大寺校は取らせまくった挙句にキャンセルも渋られる傾向がある。特に大阪南校は、廊下に講習受講講座についての大きな貼り紙があり、教務の金の亡者っぷりがよく分かる。また、西大寺校ではキャンセルを申し出たところ、「出世払いで親御さんに返したり」と言い、キャンセルを渋られる事例もあった。
    • その大阪南校の貼り紙には全ての期間で2コマの講習を配置した、クラス別の講習の目安が書かれている。通期の復習を考えると無謀なセットであるが、もちろんそれに騙される生徒も少なからずいる夏期講習の案内があるまでは、通期の復習を大切にするように散々言われたことを忘れないように。
    • その次に京都南校も取らせようとしてくるが、特に明確な理由がなくてもキャンセルを受け付けてくれるなどまだ良心的な傾向がある。
    • 教務が優良なことで知られる上本町校ではあまり心配することはないだろう。
      • 実際、筆者は8講座で提出したところ、「これはいらない」 、「むしろこれを削って形にした方が良い」と的確なアドバイスをいただき、なおかつ6講座に減らすこととなった。
    • 何だかんだで京都校大阪校名古屋校広島校は基幹校ということもあり、生徒本人に任せることが多く良心的な傾向にある。
    • ただし、先に述べたような良心的な校舎でもごく一部のクラス担任が悪質なこともあるのでそのあたりは注意が必要である。
  • 上位クラス、下位クラス共通で作成される講座の選び方ガイドには、後述の「CPは全部取れ。キャンセルは後ですれば良い」等の他、通常講座でも【HG】を含めてごり押しする内容が書かれているのだが、まともな担任であればその部分はスルーしてきちんとした説明をしてくれる。
    • 基本的にクラス担任の質にも通じるのだが、下位クラスほど「最後の逆転」、「ライバルと差をつける」などの煽り文句で取らせるようなケースが多くなる。卒業生を招いてオススメ講座を列挙させる担任もいる。
    • 上位クラスであれば、基本的に自主性を尊重してくれる担任が多い。
      • 明らかに言わされてる感がすごかったが・・・。
      • 卒業生の話も講習の宣伝と言うよりは、本当に必要な講座のことや、学習方法についてのアドバイスが中心で良心的。
      • クラスの担任は、マーク型模試で90%以上コンスタントに取れる生徒も多く『CP』の受講者が減るのを危惧したからか、「マークシートにはCPは全教科を書かせる」代わりに「抽選後に振込用紙を渡す段階で任意の講座のキャンセルを認める」荒技を披露。結果、クラス担任は営業ノルマを達成し、生徒は全員希望する講座のみの受講が認められたそうである。
      • 一方で、「後でキャンセルは受け付けるから、(締め切る前に)とりあえず書いて提出して下さい。」と言い、後になって持って行くとキャンセルを受け付けないなど相当に悪質な例もある。とりあえずの精神で取るのは危険である。
  • 「毎年多くの人が平均で10講座位取っています。」、「講習をしっかり多く取ったという人はちゃんと合格していて、あまり取っていなかった人は失敗しています。」、「少なくともセンターと二次で必要な科目は受けておいた方が良いです。」などと自身の体験(真偽は不明)を用いて取らせようとしてくる。
    • 5、6月ぐらいのホームルームで過去の合格者がどれくらい取っていたかという詐欺被害者リストが配られたりする。被害者は15講座程度も取らされている。
    • ただ、このような合格者が実際に存在したのかさえ疑わしい。例えば、物理、化学、生物の二次対策授業を全て取っていたり、理系が文系用社会の講座や文系が理系用理科の講座を取ったりしている。
    • 講座変更には担任の印鑑が押された証明書が必要だが、頑なに渡そうとしない。相当な論理武装をして長期戦覚悟で臨む必要あり。
      • とは言えこのご時世、これ程酷い担任は珍しい。
    • なお講座変更は手数料かからないと言っているが、駿台での手続きは無料でも、講座変更に伴う返金では、振込手数料がこちら持ちであることに注意しよう。
  • 担任の言う通りに取ると、通期の復習が追い付かなくなる可能性がある。
    • 一方で、ある程度講習を取る事でモチベーションを維持する生徒もいる。ある意味、理想的な講習の利用ではあるが。
  • 周囲の言動に惑わされず、自分の学習状況に応じた計画を立てて受けよう。
    • 下にもある様に、また講師陣が言う様に、まずは通年テキストの復習をし、講義内容などを血肉とする事が先決である。その上で補完したい・演習をしたい分野など各自の目的に併せて講座は決めるべき。
  • 「前(後)期の復習は前(後)期中にして、講習中は講習に集中」的なことを言われるかもしれないが、駿台のテキストは何回もやることで力が付くので、新しい問題が欲しくなったりしない限りは講習を利用する必要はないだろう。
    • その場合も市販の問題集で良いかも。
      • *心配しなくても、駿台のテキストで足りなくなることはまずない。
  • ただし講習では通期講座で扱わない範囲を扱う講座もある他、好みの講師から通期の担当が無い範囲を教わる(例:『数学XS』担当講師で数学IIIの講座を受ける)機会にもなる。
    • そのような場合は積極的に講習を受けよう。
  • 講習を受講しなければ「論外」というクラス担任もいる。当然、講習を取る事は義務ではないし、取れば必ず合格、取らなければ不合格は確実、というものでもない。勉強は基本的に自分でするもので、成績は自分で上げるものである。受験を成功させる学習塾や予備校の講座はない(講習はあくまできっかけにすぎない)。受験生の能動的な学習が合格へ導くのである。自学自習する時間を何よりも大事にすること。
  • 講習の受講数が少ないと呼び出されたり、電話がかかってきたりして、無理矢理取らせようとしてくる(例外もある)。
  • 特に「取れ取れ詐欺」にハマりやすい危険因子の一つは、後期の授業の終了後のクラス担任と受験生と受験生の親御さんとの三者面談(進学先について)だろう。進路相談とは名ばかりで、実際はクラス担任が「合格できない。」や「合格は厳しい。」と受験生に奈落の底に突き落とす発言を終始行い、絶望な気持ちにさせるのである。例えば、模試や校内テストの成績を参照して、成績が思わしくない部分を徹底的に突いてきて傷口に塩を刷り込むように「この苦手科目(あるいは苦手分野)が足を引っ張っている。だから合格は厳しい」等と(←勿論、苦手分野が出なければ、十分に合格できる可能性は有る)。逆に「このまま行けば大丈夫」等の激励の言葉は全く無く、模試の成績で良い部分は見向きもしない。その行為はまるで、受験生を貶すための理由を成績表から探しているかのよう。こうして受験生そして受験生の親の不安を煽り、講習をたくさん取らせることに誘うのである。
  • 冬期直前講習は駿台教務からすれば百貨店で言うクリスマス商戦みたいものであるので、沢山取ってくれればそれだけ自身の懐が膨れるのが最たる理由だろう。「合格できない」を予め言っておけば、仮に不合格になっても「受験生の勉強不足」と処理されるだけで、駿台そして自身に責任は振りかかることはまずないためある意味の安全策なのである。「お金はガッポリと入って、かつ自分に責任は振りかかることはない。」と凄く美味しい時期なのである。
  • このように駿台教務側は取り過ぎとは注意せず(←言ってくれれば、感謝のレベルだが)、ひたすら講習を沢山取らせることを勧めるのである。それだけに受験生の取捨選択能力が重要となると言えるだろう。受験生自身の処理能力そして時間と相談しながら、教務の発言に振り回されず講座の取捨選択をして意義のある受講として欲しい。
  • とにもかくにも、商売というやつである。
    • 社会勉強とでも思っておこう。

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