数学YS

Last-modified: Fri, 17 Apr 2020 09:38:07 JST (1471d)
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監修講師

森茂樹

使用コース

前期はLS・LAクラス、後期はLSクラスのみが使用する。
後期になると、LAクラスは代わりに『数学YSk』を使用する。

特徴

  • 本教材は基幹教材であり、基本問題を通じて要項を学ぶ役割を担っている。ただし、基本とは簡単という意味ではない。
  • 一方、『東大文系数学研究』や『京大文系数学研究』では過去問を扱い傾向と対策を学習する。
  • 数学EXL』は難問対策の意味合いが強い。
  • パワーアップ東大文系数学』は東大的な問題のうち絶対に完答しなければならない問題を中心に扱う。『パワーアップ京大文系数学』も同様の役割。
  • それぞれの役割を意識して取り組むと効果的であろう。
  • 米村明芳師は、通年教材全ての確かな復習を心がけるよう口をすっぱくしておっしゃる。
  • スーパー東大実戦講座の受講を考えている者は、小林隆章師が担当するものを選ぶと良いだろう(小林師の講義は、米村師の授業と三森師の板書を合わせたものという感じ)。

前期テキスト

  • §1 ベクトル 三角関数と図形
  • §2 図形と方程式 数列 指数・対数
  • §3 整数 最大最小 微分と積分
  • §4 方程式と不等式 場合の数 確率
  • 前期の内容は数学が得意な文系にとっては容易に感じられるものが多い。前期は基礎に空いた穴を探して補修する期間である。
  • 前期は予習のための自習問題20題×4§、講義用問題20題×4§の合計160題掲載されている。
  • 米村明芳先生は「文系数学で必要なツールをかなり網羅している。復習はしっかり行うこと」とおっしゃっていた。
  • 三森司先生は「文系という事を汲んでも簡単過ぎるのと、少し理系っぽい」という旨の事を仰っていた。しかし§4は「このテキストはねぇ、なんだかおかしな問題もあるんだけど、§4だけはほんっとに良くできてるんだよ。必ず復習してくださいね」とベタ褒めする。
  • 杉山義明先生は一定以上の評価を下しながらも「もっと学習効果の高い問題があるはずだ」とやや苦言を呈していた。
  • 左ページには予習のための自習問題が、右ページには講義用問題が掲載され、下部の余白には公式などが掲載される。
  • 公式がヒントになっている点に雲幸一郎先生は苦言を呈している。
  • 関東数学科BIG3の一人でもある小林隆章先生によると、「前期『YS』を完璧にすればどの大学でも合格点が取れる」とのこと。
  • 上記のように色々な意見はあるが、キチンと復習を進めていけばかなりの学習効果が見込まれる、良質なテキストであることには間違いない。
  • 文系数学は主に定石を組み合わせて解ける問題が圧倒的に多い(≒それで対処出来ない問題は捨て問)ので、このテキストをどれほど使いこなすか、が前期の数学力向上のカギを握っているといっても過言ではない。

夏期の学習

  • 夏は各種前期テキストの確かな復習と研究が第一。
  • 余裕があれば『数学特講(IAIIB)』の受講を勧める。

数学特講(IAIIB)
講義問題は非常に解き応えのあるものが並んでいる。テキストに自習問題も大量に掲載されている。『数学YS』が配当されているクラスの生徒なら、丁度良いレベルだろう。おすすめの担当講師は小山功師や松永光雄師。

後期テキスト

  • §1 ベクトル 三角関数と図形
  • §2 図形と方程式 数列 指数・対数
  • §3 整数、最大最小 微分と積分
  • §4 方程式と不等式 場合の数 確率
  • 後期は講義用問題22題×4§の合計88題が掲載されている。
  • 予習のための自習問題や公式などはなく、見開きに2題ずつ講義用問題が掲載されるシンプルな構成。問題によってはページ下部に前期テキストの参照ページが記載されている。
    • 予習問題が無い分テキストは薄い。
  • 三森司先生は「良い問題も多いが、なんだか入試としては現実離れした問題も多い」という旨のことを仰っていた。しけし、§4に関しては「前期も言ったけどね、ほんっとにこのセクションはよくできてるんだよ。練習すれば必ず点に繋がる分野だからちゃんとやってね」と前期同様ベタ褒めである。
  • 理系程ではないが、前期テキストとの難易度の差は激しい。
  • 標準問題も含まれている。しかし、やや難レベルの問題や捨て問が含まれている割合は(文系数学用の)一般的な問題集よりはやや高め。
  • 東大・一橋大・京大志望の人は取り組む価値が大いにある。
  • 数学の苦手な人は後期になっても時々前期テキストの解き直しを行い確実に前期分を定着させよう。

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