近畿日本鉄道

Last-modified: Thu, 24 Oct 2019 08:19:14 JST (1638d)
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  • 日本で最大規模を誇る私鉄。
  • 日本一高いビル、あべのハルカスは近鉄の象徴であり、大阪市内のどこからでもその姿を目視で確認する事ができる。天気さえ良ければ京都タワーなどからも見える。
  • 大阪、京都、奈良、三重、愛知の各府県に20路線を持つ。総営業キロは、JR6社を除くと日本で最長である。さらに阪神電車に直通し兵庫の三宮まで乗り入れおり、子会社の養老鉄道は岐阜まで路線を持つ。
  • さらには大阪メトロ中央線、京都市営地下鉄烏丸線とも相互乗り入れしている。運行範囲が広過ぎるあまり、近鉄の路線図はかなり壮大なものになっている。
    • 駿台では、大阪南校上本町校西大寺校名古屋校神戸校(大阪難波から阪神なんば線に乗り入れ)・京都府各校舎(京都校は竹田から京都市営地下鉄烏丸線に乗り入れ)への移動手段となる。近畿圏の駿台をほぼ全て網羅している。
      • 因みに名古屋から上本町校大阪南校などへ、講習の4日間毎日近鉄で遠征する強者も稀に存在する。
  • 奈良、三重では近鉄の路線が張り巡らされ、その他にもバス、スーパー、百貨店、不動産、観光業など近鉄グル―プの支配下にあるため、しばしばこの2県は「近鉄王国」と呼ばれる。
    • ことに鉄道に関しては両県ともにJRが走っているものの、本数や所要時間などの利便性から、近鉄に惨敗している。
    • 三重県では、近鉄名古屋線が準急、急行、特急の優等列車だけでも昼間1時間あたり9本が走っているのに対し、並走するJR東海の関西本線では2両編成の快速が昼間1時間あたり2本あるのみで、これに一日4往復、南紀方面への特急が加わるだけという有様である。
      • 8両の近鉄特急が、JRの1両編成のディーゼルカーを追い抜くという光景もよく見られた。
      • また、市販の冊子の時刻表などに掲載されている「各県の代表駅」(県庁所在地にある主要駅)では、三重県の代表駅が近鉄津駅とされている。これは全国で唯一、JRではなく私鉄の駅が代表駅となっているケースである。
      • なお駅、都市ともに栄えているのは四日市市。
      • JR東海も増発などで対抗し、乗客も旧国鉄時代よりは増えているものの、市街地や行政機関、公共施設などは完全に近鉄沿線に立地しており、近鉄の牙城は揺るぎないものとなっている。国鉄が名古屋地区の在来線を重要視しなかった事も要因の1つである。
    • 奈良県では、JRのない沖縄県を除くと日本で唯一JRの特急が走らない県である。さらに特急はおろか、JRの有料列車(グリーン車や指定席のある列車)が走らないのも奈良県が全国唯一である。一方の近鉄は大和西大寺を発着する特急だけで1日158本(休日ダイヤ)があり、両者の差が痛感される。
      • 大阪方面へは、JR奈良駅と近鉄奈良駅は場所が違い、梅田方面と難波方面でそれぞれJR西日本と近鉄で住み分けが出来てはいるので、対JR東海程の絶対的優位はないだろう。
    • 奈良県↔︎三重県間の鉄道輸送は、JRでは必ず乗り換えが生じる上に本数が極端に少ないので、近鉄に軍配が上がる。
  • その広大なネットワークを活かし、名阪特急や、観光特急「しまかぜ」など多くの特急を運行していて、車両の種類も豊富である。
  • なんとトイレにウォシュレット機能が付いている特急車両もある。
    • そのため、出張で大阪などに訪れたビジネスマンや観光で訪れた人などから車両に関して良いイメージを持たれることが多い。
    • しかし、普段我々が利用する一般車両に関して言えば在阪私鉄らしく古い車両が多数存在する。
    • 近年、他の在阪私鉄が車両の置き換えを始めた一方で、近鉄の通勤車両は10年以上新造がない。
    • リニューアルが進められ車両自体も綺麗に保たれているためか、50年以上前の車両でもそこまで古く感じない。関東私鉄などでは30年ほどで車両が置き換えられる中、近鉄では半世紀以上前の車両が現役バリバリで走っているのはある意味凄いことであろう。
    • ただし、奈良線はシリーズ21が多くまた、阪神1000系や9000系が乗り入れるため、比較的新しい。
    • なお、新型名阪特急「ひのとり」が2020年3月14日に登場することが決まっている。おそらく、リニア中央新幹線の品川ー名古屋間が開通するのに合わせたのだろう。名古屋以東から大阪市内に行くならば、名古屋で名阪特急に乗り換えるのが楽で良いだろう。
  • また、一般車両にも日本語と英語の自動放送が導入されるようになった。
    • それどころか、日中は日英中韓の4か国語の自動放送も聞けるようにもなった。
  • 日本一の私鉄だけあって、数々の伝説を持つ。伊勢湾台風で壊滅した線路を復旧する際、ついでに線路の幅を統一する工事まで前倒しでやってしまい、そのおかげで名阪間の直通運転が可能になったという話はあまりにも有名。
    • 新幹線とガチンコで乗客の奪い合いを繰り広げている。
    • 他にも世界で初めて2階建て車両を製造したのは近鉄であり、世界で最初に自動改札機を設置したのも近鉄(大阪阿部野橋)である。また、日本の在来線では初めての130km/hを実施し、これは私鉄最速だった。これは専用の高速軌道が敷設された成田スカイアクセス線を除けば、今でも一般の在来線では最高である。
    • マイナーどころでは日本初の21m級車導入、日本初の高加減速車導入、日本初の近郊電車のVVVF量産化、第三軌条での日本最高速(けいはんな線)など、様々な高度な技術力を持つ。
  • 郊外路線が多いため、人口減少の影響をモロにくらっている。利用者は最盛期の90年代から2000年前後に比べると6~7割にまで落ち込んでいる。
    • 2012年には大規模な減量ダイヤ改正を実施した。減便や減車、急行運転の区間短縮などに踏み切り、輸送力の適正化を行った。
    • 沿線に有する豊富な観光資源のおかげで、近年ではインバウンドの利用が増えていることもあって、一部では増発も行われた。一方で沿線人口は確実に漸減傾向にあり、これまで幾度となく苦難を乗り越えてきた近鉄の力量が再度試されようとしている。
  • 因みに講師たちが西大寺校に出講する際、京都方面から大和西大寺駅までは、運賃だけでなく特急券も駿台が出してくれるらしいが、難波方面からは運賃のみらしい。(三幣剛史先生談)
    • 難波方面からだと快速急行が存在するため、30分程度で到着できるからではないかと言われている。
    • 近鉄奈良線では特急と快速急行で所要時間があまり変わらず、実質着席保証列車となっているためか。
  • かつては、プロ野球球団を保有していた(大阪近鉄バファローズ)。
    • 現在のオリックス・バファローズの前身の一つ。
    • だが、実質的には、東北楽天ゴールデンイーグルスの方が後身と見なされている。
    • 岡田了一郎先生は永遠の「近鉄ファン」である。

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