生きるセンター漢字・小説語句
Last-modified: Wed, 22 Apr 2020 21:53:58 JST (1458d)
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関東の現代文科、霜栄先生の著作。
基本情報
現在は絶版。改訂版として『生きる小説語句-センター対応』『生きる漢字・語彙力』『生きる現代文キーワード』などがある。
特徴
- センター試験と類似した問題を題材に頻出する漢字および小説によく登場する語句の意味を身に付けるための参考書。
- 漢字問題を350題、小説語句問題を360題収録している。
内容について
- 猥雑な表現が多いと各メディアから数多くの批判を受けたことで知られている。
- 問題となった卑猥な表現は例えば以下のようなものである。
- 『彼女のなだらかな丘陵をゆっくりと眺めた』『君のエキスを抽出して飲み干したい』『ゆっくり奥までソウニュウしてください。』『敏感なところは強くシゲキしちゃだめよ。』『下僕のように扱われることが快感だった』など。
- 元々はFacebookで、「娘が使っている漢字の問題集が酷い」と投稿されたことから、ネット上で拡散されてメディアで取り上げられるに至ったらしい。
- この不祥事の責任は出版を最終的に許可した駿台文庫にあり、霜栄先生に問題はないと判断され、霜栄先生は従来通り重用されている。
- これについては各々意見があると思うが、霜栄先生は現代文のトップ講師であるため、退職されなくて良かったと考えよう。
- 卑猥な表現を多々使用した本書を巡る一連の騒動を受けて、その当時は賛否両論が激しく渦巻いた。
- 予想通りテレビや新聞、あるいは受験関係者間では否定的な見方が大勢を占めた。
- 否定的な意見としては、「教育的に悪い」、「筆者の古臭い中年男性的感性を疑う」などが挙げられる。
- あの尾木ママにも批判され、また、フジテレビの情報番組のキャスターである小倉智昭氏にも「シモが栄えてるんですね」とネタにされていた。
- 大手メディアにおける断罪的・否定的コメントへの反動からか、SNSなどでは否定的な意見だけでなく、案外肯定的な意見も多く見られた。
- その内容としては、
「覚えやすいから良いではないか!」
「少しいき過ぎたものがあるとこぞって叩く現代社会・マスコミの過剰反応・独善性こそ問題」
「表現の自由とは」
「古文や現代文にはこのようなエロスの表現はいくらでも出てくるのでこの本だけが批判を受けるのはおかしいのではないか」
「他にもこの様な表現を用いている参考書はあるのに、何故これだけが批判されなければいけないのだろうか」などが挙げられる。 - 現在ではAmazonで、その当時の賛否両論渦巻く空気のようなものを確認できるが、これらはそのほんの一部の、雑多なコメント。
- 色んな科目で下ネタで覚えることも多いと思うが・・・。
- 古文で「男女が子作りする」場面は数え切れないほど出てくるし、現代文であっても演習をこなすにあたって少なからず性的なことを仄めかすシーンは出てくる。
- とはいえ、受験生は17、18歳なのに対して高校入学前が15、16歳なのであったり、速習している人もいるので、その人に対する配慮が欠けていたとも言える。
折角だから18禁でも良いから再販して欲しい。でも、それだと17歳との差で不利有利、または生まれの早さによって差が出てしまうか。
- 大体、『古文単語ゴロゴ』の著者の
2020年1月に不倫&中絶強要で逮捕された板野博行先生やマドンナ古文の荻野文子先生だって下ネタを使ってるのに霜栄先生だけメディアに取り上げられるのは見当違いだと思うのだが(筆者の主張) - 出版社の損失は数億とも言われていると言う人もいるが、さすがにそんな額ではないだろう。社会的損失はともかく直接的な損害は、どんなに多く見積もっても1000万にも達しないだろう。
- この本がメディアで問題になったのは1月中旬から下旬であった(駿台の学事暦で言えばちょうど直前I期の頃)。入試直前の慌ただしい時期にもかかわらず、多くのメディアがお茶の水校3号館の前に張っていた。
- 「東大受験生」の声を撮ろうと各メディアが必死に女子生徒などにマイクを向けていたが、霜栄先生を批判するような声はほぼ無かった。
- 同時期にこのことを話題にした関西駿台の先生がいたという噂は聞かない。
- この本の猥褻性がメディアで話題になった際、霜先生に辞めないで欲しいという熱狂的な意見がネット上に数多く書かれたそうだ。そのことが師の厚遇の維持に繋がったという分析もある。
- はっきり言えるのは、霜栄先生には駿台在籍中の生徒はもちろん、卒業後にも熱心に擁護してくれるような支持者が一定数いるということである。
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