古文解釈の方法

Last-modified: Thu, 07 Mar 2019 15:19:00 JST (1871d)
Top > 古文解釈の方法
  • 関谷浩の著作。師の最初の単著であり、主著でもある。
  • まず最初に「内容をおおづかみにする方法」を述べ、現代語訳の方法を説き、その後は活用からはじまって、用言、助動詞、助詞、敬語と文法を項目別に学習していき、さらには和歌の解釈にも触れる構成になっている。
  • ときにすこし長めの文も扱い、また、解釈に関する内容にも触れてはいるが、全体としては古文文法が中心の本である。
  • 冒頭に述べられている「内容をおおづかみにする方法」は、受験古文の参考書で触れられることはあまりなく、卓見といって良いと思う。
    • すくなくない駿台古文科講師がこの方法をとりれていて、助詞の「を・に・ば・ど・ども」で本文を区切る講師が多い。
  • 関東の古文科の講師の多くや丸谷美衣先生など一部の関西の講師はこの本で説かれている方法論・知識をかなり参考にしているので、授業と併せて、予習や復習の際に傍らに置いて、随時この本に書かれている方法論を自身で実践することで、読解力が飛躍的に向上するだろう。
  • 関谷師のオリジナル講座「古文解釈の追究」(夏期・冬期)はこの本との関連を意識しながら設計されている。
  • 税別951円。全256頁。古典文法を完璧にこなした後にじっくりこなすと、読解力が飛躍的に向上する。
  • 関谷浩師の板書がそのまま書かれている。

ーー

Amazon