岡本富夫

Last-modified: Fri, 13 Mar 2020 01:52:58 JST (1499d)
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岡本富夫(おかもととみお)は、駿台予備学校化学科専任講師。

経歴

  • 1961年生まれ。
  • 関西大学卒業。
  • 元 京進高校部講師。

授業

  • 駿台らしいアカデミックな授業ではなく、受験生の目線に立った授業を展開する。
    • 理論的な説明をしながら化学の本質に踏み込んでいくような講義ではなく、解き方のコツをとにかく伝授するような授業を展開する。
    • 量子力学や混成軌道、電子論など、発展的事項の解説は行わない。ただし、春期の『化学特講』では講座内容上がっつりと、高卒上位クラスではレベル層に合わせて少し行われる。
    • 全体的に解き方の解説が中心となるが、入試問題で合格点を取るだけの実力は確実に付く。
  • 授業はプリント形式である。ノートは基本的に不要である。
    • 要項解説はテキストとプリントを併用して行う。テキストの説明の不足部分をプリントで補う形で使用し、重要事項を赤ペンと青ペンで引くように指示しながら説明を行う。
    • 演習問題は書き込み式のプリントを用いて行う。予め図表が書かれており、授業を聞きながら空欄を埋め、必要に応じてメモを取っていく形になる。
    • 年に1・2回程度だが、板書を写すことを促すことがある。また、センター明けの『化学A』などは板書授業で進む。ルーズリーフで対応すると良い。
  • 非常にテンポの良い授業をする。それでいて、どの分野の解説も丁寧で分かりやすい。
    • 理論化学の評価が特に高い。解法の提供が中心ではあるが『化学S』や夏期の『化学特講I(計算問題)』との相性も悪くはない。
    • 無機化学の評判も良い。化学反応式のトレーニングが中心となる後期『化学S Part1』は、師の解き方重視の授業と相性が良い。
    • 有機化学の評価は割れる。十分に実力はつくのだが、やはり解き方のプロセスだけでなく反応の知識もモノを言う分野である。電子論による説明がないため、暗記の比重が大きくなってくる。
      • 高分子化学において、糖の説明を行う時にフィッシャー投影法を用いることに否定的である(所裕之先生、山下幸久先生、星本悦司先生などは用いる)。
  • どのレベル層の生徒からも支持されている。特に、現役生や高卒の苦手層からの支持が厚い。
    • 授業はスケジュール通りに進む。補講どころか延長すら滅多に行わないため、受講者側の負担が少ない。
    • 理論的な説明よりも解法の説明に力点を置く。そのため、解説内容が抽象化・複雑化することが少なく、授業について行きやすいのだと思われる。
  • 上位〜超上位層からは批判の声も聞かれ、次のようなものが上がっている。
    • 要項解説について。「各分野の根底を押さえたり、分野間を貫いたりする説明がないため、本質まで踏み込んだ理解ができない」「テキスト・プリントの要項を読み上げ、重要度を言って線を引くだけであり、授業中に理解の広がりや深まりが得られない」「図表も見やすくは整理されているが、内容が複雑に編み込まれていて紐解きにくい」「全体的に説明が冗長である」など。
    • 解答解説について。「要項解説で理解のベースを作らずに問題解説を行うため、何が本質でどういう軸をおいて解こうとしているのかが見えにくい」「問題ごとに偶発的な解き方をしているように見えてしまう。そのため、様々な問題に適用できる汎用性や、難しい問題に適用できる応用性を授業中にあまり感じることができない」など。
  • 授業では、生徒岡本がしてしまいがちな間違いを実演し説明する。
    • 「そんな思いをするのは、前に立ってる岡本だけで十分です。」
    • 「こら岡本!何してんねん!」
    • 「これは岡本です。岡本以外ありえません!」
    • 「名前、全部岡本にしてください」
    • 「岡本以外で想像しないでください」(行ってはいけない危険な実験の説明の時)
  • ヘッドセット型マイクの使い方が上手い。
    • ヘッドセット型マイクのマイク位置を巧みに変えながら(30秒に1回程度触る)授業をする。
    • 受験にあまり関係のないことは、マイクを遠ざけて言うことが多い。逆に重要なことは、マイクを口元まで持って行って話すことも。ハウリングを起こさない絶妙な音量で言うのは見事である。
  • プリント配布は一大イベント化する(師の配布方法で効率が良くなっているかは不明)。
    • 授業で配るプリントの余りは全て回収する。この時、「計算用紙にもならんやろうし」と言ってるがどう考えてるかは不明。偶に片面印刷のプリントの場合は回収しないこともある。
    • 要項のプリントは、映像講座『化学の問題解法-理論・無機・有機-』と同じものである。テキストの説明に不足箇所がある場合のみ、配布される。
    • 高3スーパー化学』受講者はテキストに要項がないため、全てのプリントが手に入る。一方で、高卒のテキストには予め要項がついているため、手に入るプリントには漏れが生じる。
  • 現役生や苦手な人向けのものを中心に、数多くの授業を担当している。

担当授業

通期

2018年度

《出講表》

曜日校舎
月曜日西大寺校
火曜日大阪南校
水曜日神戸校上本町校
木曜日名古屋校丸の内校
金曜日大阪南校
土曜日神戸校(プレミアム)

《担当授業》

オンデマンドサテネット講座

2018年度

凡例
通…通期、春…春期講習、夏…夏期講習、冬…冬期講習、直…直前講習
「●」…設置あり、「-」…設置なし

講座名
化学センター試験対策----
化学基礎センター試験対策----
「合成高分子の計算と実験」の攻略ー計算解法のコツを伝授--
「天然高分子の計算と実験」の攻略ー見やすい図で楽しく理解する--
「無機工業的製法」の攻略ー知って楽しい工業的製法----
「油脂・核酸・セッケン・酵素・医薬品・染料」の攻略----
「無機・有機の実験問題」の攻略--
化学「理論計算と高分子化合物」問題解法の完成--
化学の問題解法ー理論・無機・有機ー----
化学の基礎特講ースタートからの理論・無機・有機ー----
[[現役生のための受験化学ー受験化学の"コツ"を伝授ー]]----

春期講習

-2018-

夏期講習

2020年度

期間1限2限3限
A期間
B期間
C期間
D期間
E期間
F期間
G期間
H期間
K期間

2019年度

冬期講習

2019年度

期間
A期間冬のセンター化学(神戸校)冬のセンター化学(神戸校)
B期間冬のセンター化学(名古屋校)冬のセンター化学(名古屋校)
C期間冬のセンター化学(上本町校)冬のセンター化学(上本町校)
D期間冬のセンター化学(大阪南校)冬のセンター化学(大阪南校)
E期間
F期間

2018年度

期間
A期間冬のセンター化学(神戸校)冬のセンター化学(神戸校)
B期間冬のセンター化学(名古屋校)冬のセンター化学(名古屋校)
C期間冬のセンター化学(上本町校)冬のセンター化学(上本町校)
D期間無機・有機化学の総整理(大阪南校)冬のセンター化学(大阪南校)
E期間化学特講I(化学総合実力完成)(大阪南校)冬のセンター化学(大阪南校)
F期間

直前講習I期

2018年度

直前講習II期

2019年度

2019年度

人物

  • 衛星回線を用いていた時代から駿台の映像授業を担当していたり著作が多いこともあり、実は全国的な知名度が結構高い有名講師。
  • 2019年度現在58歳(つまり1961年生)。
  • 声が低く重い。そのため聞いていると疲れる人もいる。
  • 学生時代はラガーマンだったらしい。
  • 関西大学へ入ってからは、ラグビーボールではなくフラーレンを追いかけていた様子。
  • 笑顔が素敵でとにかく良い人。
  • ややかなり頭髪が気になってきた。おでこも徐々に広がってきた。ただ、本人も自虐ネタにしようしているので特に問題ないだろう。
    • 希硝酸の半反応式の覚え方でもこのことをネタにしている。
  • サテネット講座を多く担当しており、特にセンター試験対策講座は、生物の大森徹先生、地理の岡田了一郎先生、日本史の塚原哲也先生とともに衛星放送講座時代からの担当で、駿台生には全国的な知名度もある。
  • 文英堂の著作があるため校外生にも知名度が高い。
  • 授業中は物凄く熱いが、講師室ではちょっと怖い。でも、気にせず質問に行けばOK。
    • 初めは少し機嫌が悪いように思われるが、すぐにいつも通りの(授業通りの)ニコニコ笑顔の師になる。
    • 冬期や直前期には、笑顔で励ましてくれることも。
      • 恐らく質問内容を把握するために真剣に話を聞いてくださっているためである。
    • 丁寧かつ関連する知識も加えて答えてくださる。
    • 但し、講師室質問する際には質問を丸投げにせず、必ず自分の疑問点を明確にしてから行こう。
    • 質問によっては、「議論の余地がない」、「止めよう」の一点張りである。
    • ちなみに、実際には機嫌が悪いのではなく、あくまで授業で疲弊しているだけなので誤解のなきよう。
    • 講習の時の10分休みに講師室質問に来た生徒に、疲れもあってか「何でこんなん分からんねん。(怒)」とキレてしまった。その時、マイクの電源を切るのを忘れており、教室の生徒全員に聞かれてしまい「岡本先生恐い。質問行くとキレられる。」(そんなことはない)というダーティーなイメージが付いてしまった。実際は凄く優しい人。授業を一度でも受ければそれが分かるはず。
  • 遅刻で途中入室した生徒には厳しく注意する。特に講習会では師の講座は満席であることも多く、後ろに座るといったことができないため途中入室に注意することが多い。
  • 名古屋校で、プリントの発注ミスをしたらしく、「受付のお姉さんに土下座するから!」と謝って本当に土下座しようとして止められていた。
  • パワーアップ医系化学』の冊子作成者。(所裕之先生と医系を担当)
    • 冊子のおまけコーナーにある生徒同士の対話は全くセンスを感じられない。
      • 稀に、1人生徒役を指名して、師と共に対話を音読させることがある。
      • 上本町校名古屋校の生徒がメールでやり取りするなど、謎めいた設定もある。
  • また、名大青本や『突破レクチャー』の執筆をしたり、夏期には『名大化学』を担当するなど名大化学のスペシャリストである。
  • 青本名大の他に神戸大も手掛けている。
  • パワーアップ京大化学』の問題の編集も任されている。
  • 直前講習の各大学『プレ化学』の表紙になっている水の状態図に因んだイラストは師の考案らしい。
  • 駿台の化学のテキストについて説明する際、「北は札幌から南は博多まで」と表現なさる。
  • 色々あって後期の初回授業では改めて自己紹介する。そこでは師の数少ない鉄板ネタを聞ける。
  • ペンのカチャカチャする音が嫌いなようなので、色ペンを使う時には気を遣おう。
  • 計算(算数的な)はかなり苦手なようである。

発言集

  • 「はい、赤ラインマーカー下さい。」
  • 「赤↓ラインマーカー↑下さい。」(時折イントネーションが変わるとこうなる)
  • 「よっしゃぁぁーー」 「やったぁぁーー」「やたぁ~~(囁くように)」
  • 「おかもとぅぅー」(無茶なことを言う時に使う)
  • 「岡本、早いでっ!」
  • 「岡本のいけずぅ~」
  • 「違う教室に(マイクの)音入っててんて・・・・・・また、(教務に)怒られるぅ・・・・・・。」
  • 「外すことはないと思ってるんですぅ~」
  • 「そうなんですそうなんですぅ~」
  • 「そうなんです。こうやってくれると落ちると思うんです!」(「落ちる」というのは答えに辿り着けるという意味で、縁起の悪いことではないので勘違いなきよう。)
  • 「面白い化学が垣間見えると思うんです~♪」(しかし本当は「かいまみえる」なのに決まって「かきまみえる」と言う)
  • 「そんないけずはしません」
    (指を鳴らす前に)「ぱちん」
  • 「ろっかっけいが~♪ ありました~♪ ま~るいおめめに毛が5本~♪・・・・・・」(グルコースの絵書き歌)
  • 「理想気体の状態方程式が君に優しく微笑んでくれます」
  • 「岡本なんかを頼ってはいけません、この人を頼ってください」(理想気体の状態方程式のこと)
  • 「君の化学が僕にこう語りかけてくれます」
  • 「無機化学と有機化学の勉強は減らした鉛筆の量の2乗に比例して学力は伸びる!見た量は関係ありません!」
  • 「このことを理解してもらえると君達に受験会場でニコニコしてもらえると思うんですよ~」
  • 「せーんせぇ、せーんせぇ」(ミスをする先生とそれを指摘する生徒役を一人でこなす時)
  • 「ここからが『高3スーパー化学』です」
  • 「それでは、説明の階段を上げます」
  • 「肩の力を入れてください」
  • 「つぶ君つぶ君つぶ君・・・・・・」(気体の分子を書きながら)
  • 「なみなみなみなみなみなみ・・・・・・」(ビーカーに水面を書きながら)
  • 「えーせッ」(『えーとですね』と言っているものと思われるが、かなり早口なのでこう聞こえる)

著作

学習参考書

  • 岡本富夫の センターはこれだけ! 化学Ⅰ』(岡本富夫 文英堂、2005年9月28日)
  • 岡本富夫の センターはこれだけ! 化学Ⅰ 新装版』(岡本富夫 文英堂、2007年10月10日)
  • 岡本富夫の センターはこれだけ! 化学Ⅰ 演習/実験・計算編』(岡本富夫 文英堂、2007年10月10日)
  • 『センターはこれだけ! 岡本富夫の化学基礎』(岡本富夫 文英堂、2014年9月19日)
  • 『シグマベスト 大学受験の化学が 基礎からしっかりわかる本 化学I・II [無機・有機編][理論編]』(岡本富夫 文英堂、2008年9月24日~2009年9月25日)
  • 『シグマベスト 岡本の入試化学をいちからはじめる[無機・有機編][理論編] 』(岡本富夫 文英堂、2015年7月17日)
    • 『大学受験の化学が 基礎からしっかりわかる本 化学I・II』の改訂版(新課程版)。
    • 師の顔写真が載っているが先述の諸事情により帽子を被っている。

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