石川正明

Last-modified: Tue, 20 Feb 2018 01:13:50 JST (4d)

石川正明(いしかわまさあき)は駿台予備学校化学科講師。大阪校(月曜)、京都校(水曜)、名古屋校(金曜)、京都南校(金曜)に出講。
駿台化学科の権威で関西化学科の主任。GOD(神)である。
現在の駿台化学科があるのはこの方のおかげ。化学関連受験業界においてこの人を知らない業界人はいないであろう。
駿台のみならず高校化学及び受験化学の権威と言っても過言ではない。他予備校・塾や高校の化学教師にも多大な影響を与え続けている偉大な存在である。

経歴 Edit

  • 1949年生まれ。2017年度現在68歳。
  • 滋賀県大津市出身。
  • 膳所高校→京大工学部卒。工学博士。
    • 膳所高時代は生徒会長。
    • 陸上もやっておられた(なのでスニーカーをよく履いてらっしゃる)ためか、講師室に忘れ物をした際はダッシュで教室を出て行かれる。(凄く速い)
      • 最近はクロックスが良い模様。
    • 大学生時代は同級生から「生徒会長やってたんやったら学生運動してみいひんか」と誘われて学生運動をしていたんだとか。
      • そのせいなのか平和主義者。ケブラー繊維が防弾チョッキに使われるということに対して「そんなん物騒やないですか」と言ったりする。
  • 最近英語科の講師と再婚。

授業 Edit

  • 学習においては意味性、論理性、感動性を重視し、特に授業は心の底から感動できるような(ストンと自然に腑に落ちるような)レベルのものを目指しているようで、文字による抽象的な説明よりも本質を浮き彫りにする図説や抜群に上手い比喩を多用し、視聴覚的要素の強い魅(見)せる授業を展開する。
    • 恐ろしいほど分かりやすい。
  • 「化学は暗記ではない」という信念を持って、理論立ったかなり高度な授業を展開される。
    • これは師が駿台で教え始めた時、駿台内に蔓延っていた「化学は暗記科目である」というドグマを否定するために「化学は全て理論で説明出来る」と化学を理論で教えたのが始まりだとか。
  • 各校舎の上位クラスを中心に担当する。初学者もいるであろう下位クラスでは、おそらく付いて行けない人が多発する。
  • 理論化学に関しては構造の理論で混成軌道や波動関数が出て来たり、状態の理論では質量作用の法則を厳密な計算によって証明したりする。
    • 2014年度からの新課程で初めて分子軌道や混成軌道など師がかつてから駿台で教えていた範囲が高校の教科書に(発展としてだが)記載された。
  • 有機化学では有機電子論を用いるため、実質大学の内容をかじる授業である。
  • これらは「高校での勉強法(特に有機の丸暗記)は大学に入ってから苦労するので、今の内から根本からしっかり理解しよう」という考えによるものである。
  • 難関大学の入試でライバルと差を付けたいなら、根底にある化学の本質を少しでも知っておいた方が良いだろう。
    • ただ内部エネルギーとか核融合反応などの高校物理の原理、法則を知っている前提で話をするので生物選択者にはキツいかも。
  • 生物選択者で通期の担当が師になった人は、事前に物理の参考書(読みやすい物)をしっかり読んでおくと良いかもしれない(特に電磁気、熱分野)。
  • 残念ながら授業に付いて行けなかったり、延長が長い等の不純な理由で切ってしまう生徒も少数ながらいる。
  • 入試ではある程度の知識も必要であることも悟っており、「(『化学S』の問題は一瞬で出来るぐらい)受験オタクになってください。」とよく言う。
    • また、担当が上位クラスであることが多いからか、この程度のことは全部記憶しなさいと仰る事柄も多い。
  • 通期では理論や無機を担当することが多いが、とりわけ師の授業が輝くのは無機の元素別各論と有機。
  • 教え子であった鎌田先生が東進へ移籍した時、当時駿台では力を入れていなかった映像講座で対抗するため講習のオンデマンド講座を担当し始め、2012年度からは「遠征してでも石川先生の授業を受けたい!」という生徒のために各分野を通期LIVE授業以上に深く勉強したい人向きの映像通期講座の収録も始めた。
    • 通期のオンデマンド映像講座では、『楽しくしっかり学ぶ化学授業』の理論編①,②,③(2012年度より)と無機編①,②,③(2013年度より)、有機編①,②,③(2014年度より)を開講。各50分×3コマ×全4回の構成である。
  • 休み時間中から教室のすぐ外でスタンバっており、チャイムと同時、あるいは開始5分前から授業を始める熱き講師。
  • あのお歳でかなりパワフルな授業をなさり、その熱意には誰もが応えたくなる。
  • 「どうしても伝えなければ」という思いが体力の限界よりも上回った時に時間の許す限りで延長する。(本人談)
    • しかし、流石に朝から講習が詰まっている夜の授業では、疲労のため呂律が回らなくなったり板書を間違えたりすることが多発する。
  • 師が授業を延長しなかったことはほぼないと思われる。
    • センター試験後の二次直前授業(演習のみ)は授業そのものは少し早く終わり延長しないが、年間授業全日程終了後の締めとして自叙伝(受験生そして大学時代の自分についての話等)と激励を行うため、その話で結局は延長になる事が有る。
      • 師の二種類の激励コメント、「人生は一回性」「未来はゲットするものでなく自分の手でクリエイトするものです」の意味もこの時明らかになる。
      • モチベーションが非常に上がるので、(特にセンター試験で失敗した人は)この授業には出席することを勧める。
    • 但し、『京大化学』は延長はあまりしないとのこと(本科生向けの理科実戦演習や直前講習等)。
    • 延長しないように授業してくださいなんてバカなことを言う生徒がいたりすると機嫌を損ねられる。
    • 台風で早く授業を終わらせなければならない時は、延長出来ないことを愚痴る。
      • 事務課と対立してまで延長したいんだとか。
    • 通期の授業の最終回になって初めて毎回授業の延長をしたことの謝罪をすることがある。
      • 範囲を終わらせるのに必死な時などはしない。
    • ある時数学科池谷哲先生が授業を15分延長し、次の授業のために待たされていた石川先生に謝ると、師は笑って「15分は延長とは言いません。私が真の延長を見せてあげましょう。」と言い放ち、颯爽と教室へ消えていったという。
  • 2016年の『広島大突破レクチャー』では、喉を潰した坂田薫先生の代打として急遽講義を担当した。急な要請にも関わらず、講義前日に過去問10年分を研究し、手書きプリントを作成した。「一生に一回の機会ですけどね、代打だからと言って手抜きはしませんよ。代打がホームランを打ちますからね。」
  • ヘッドセット(ヘッドホンみたいにして付けるマイク)をしていないと調子が狂うらしく、落ち着きがなくなる。
    • 講習で来た校舎にない場合は京都校から取り寄せるレベル。
    • ヘッドセットは必ず教室に入ってから嬉しそうに装着なさる。その姿がなんとも微笑ましい。
  • 授業開始直後はあまりマイクに声が入らず、後ろの席ではやや聞き取り辛いことがある。
  • 更に校舎毎にその校舎に合ったチョークを使っておられるらしい。
  • 師の気体反応のまとめプリントは重宝もの。と言っても師の参考書のコピペであるが。
  • 基本的に板書授業だが、説明する事項の多い講座(『化学SPart2』、冬期『化学特講III(有機化学の完全征服)』等)では穴埋め形式の要項プリントが使われる。自著の一部をコピーしたものが配られることもある。
  • 字が少し小さく潰れている上に汚くて後ろの席ではやや見えにくいが、「化学では煩雑な数値計算や図を描かないといけないため字を大きくは出来ない」とのこと。
    • 「字が読みにくいなら前に来てください」と仰っていた。
    • 筆記体の"k"のような"R"を書く。
    • 「沈」みたいな「濃」を書くので「沈」か「濃」か分かりにくい。
      • おそらく、中国で使われている「濃」の簡体字である。
    • 略語をよく使うのでしっかり理解しながらメモを取り、復習する際に読めるようにしておくこと。
      • 例:「沈(沈殿のこと)」、「(aqを〇で囲って)水に溶けること」、「平(平衡のこと)」、「熱(加熱のこと)」、「メ.オ.、フ.フ.(それぞれメチルオレンジ、フェノールフタレインのこと)」など。
        強酸・強塩基はそれぞれ「ストロングアシッド」・「ストロングベーシック」と口頭で言い、板書では"SA"・"SB"と書く。弱酸・弱塩基についても同様に「ウィークアシッド」・「ウィークベーシック」で"WA"・"WB"である。(このように書く先生は駿台でも多い)
  • 板書は必要最低限の事項のみであり、口頭で済ます事項も多い。
    • 師の授業の本質は口頭で説明される所にあるので、メモを取るのが望ましい。
    • 特に夏期の『化学特講I(計算問題)』の口頭説明は、あるのと無いのとでは後から見返した時の分かりやすさが段違いであるため必ず書いておこう。
  • 月曜日には朝早く校舎に来て板書の訓練をしているらしい。(竹岡広信先生談)
    • そのためか、かなり板書の位置に拘って授業をする。
      • それ故か板書は高速で直前に書いた所から消すこともあるので注意。
  • 授業においては「電子君」など擬人化された元素が登場し原子達のミクロな世界で起こっている現象を説明する。
    • その際取っ付きにくい化学の用語(「共鳴」、「ヘミアセタール」、「キレート」など)も面白い造語に置き換えて説明する。
    • この説明が半端なく上手く、複雑な有機の反応も非常に理解しやすくなる。
      • 例:水「(不安定な銅(II)イオン単体に対して、安定するように配位結合して)頑張って!ガンバ!ガンバ!」
      • 銅(II)イオン「同情するなら電子をくれ!」
  • お茶目な発言も多い。
    • 最近は時事ネタを用いることも。
    • 暗記すべき箇所でも語呂合わせや他の工夫で覚えやすくしてくれる。
    • 顕著なのがアミノ酸の紹介である。
      • この時はかなり延長する。次の授業の竹岡広信先生が「授業に行こうと思ったらマイクがなかった、石川先生ですね。」と嘆いていた。
    • 「分かりますか?」
    • 「パカッと ポイ!」
    • 「ガッチンポイ!」
    • 「電離して ポイ!」
    • 「勝利者インタビュー!HClさんどうでしたか?」
    • 「元気気体」
    • 「オジャマ虫」
    • 「(強烈)テンテンH君(H原子+非共有電子対(+陰イオン)のこと)」
    • 「メチってるやつ(メチル基が結合した炭素原子のこと)」
    • 「カニさんはさみ(キレートのこと、因みにキレートの語源は"chele"(ギリシャ語で蟹のハサミの意味)なのでごもっともである。)」
    • 「仲良しクラブ(共鳴のこと)」
    • 「マルコちゃん(マルコフニコフ則のこと。師を真似してか山下先生もこう言う。)」
    • 「ヒスチジン(His)は彼の知人」
    • 「かけルートしよ」
    • 「あ、間違えた。ごめん!ごめん!!」
    • 「今さっき言ったように~」
    • 「~ということだったわけですね」
    • 「オリンピック元素(11族元素のこと)」
    • 「服(錯イオン作る時のH2OやH3O+、OH-のこと)」
    • 「10^5(じゅの5乗、近江弁の訛りの影響)」
    • 「(Cl2の脱色検出について)赤いバラは捧げるもんやのにわざわざ塩素に入れて脱色とか情緒がないやないですか。」
  • 熱が入ると語気が強まり声が裏返ることも。
  • 講習では締め切りを連発するが、特に夏期の『化学特講I』はあっという間に締め切るほどの人気がある。
    • 但し近年は負担軽減のためか京都地区での担当が増えて来ており、相当運が悪くない限り望んだ期間の講座が取れるようになった。
    • 現在は京都校2回、京都南校1回、大阪校1回の計4講座受け持っている。
    • 特に京都校では石川正明先生2講座、山下幸久先生3講座と人気講師2人が合計5講座も開設しているため相当取りやすい。
    • 反面、大阪校では3クラスも担当しているのに1コマしか担当が無いため、(一応山下幸久先生の講座が1回、星本悦司先生の講座が2回あるが)従来以上に取りにくくなっている。
  • 但し、「『俺、夏期で理論計算化学を極めちゃおうかな』→化学が得意でない(≠苦手)生徒が師の夏期の『化学特講I』を取る→理解出来ず自爆→2日目以降出席しない→師の高度な説明のせいにする」というパターンが毎年多い。
    • 講習くらいは自分のレベルに合った先生で取りましょう。

担当授業 Edit

通期 Edit

サテネット Edit

春期講習 Edit

夏期講習 Edit

冬期講習 Edit

直前講習 Edit

直前Ⅰ期 Edit

直前Ⅱ期 Edit

人物 Edit

  • 歳の割に髪がフサフサで、近寄ると香水系の良い香りがする。
  • 数学の三森米村と化学の石川、北山、英語の伊藤、の時代の人。
  • 駿台で『〇〇特講』という講座を始めたのは石川正明先生である。
  • 高2スーパー化学』、『高3スーパー化学(α)』、高卒の『化学S』や夏期の『化学特講I(計算問題)』、冬期の『化学特講III(有機化学の完全征服)』等のテキストを執筆。
    • 自著の『化学S』を自画自賛する。
  • 京大化学のスペシャリストであり、青本や『突破レクチャー』、夏期・冬期の『京大化学』、実戦模試等、京大関連はほぼ全て関わっている。
  • 京大実戦模試の化学における責任者で北山一先生、星本悦司先生らと共に制作している。
  • 2000~2005年頃には講習で『東大化学』も担当していたり、過去には阪大・神大の他、岡本先生に変わるまでは名大の青本も担当していた。
  • 近年の京大の理論化学の問題の質の低下を嘆いておられる。
    • ただ難問を解かせるだけでその意味や得られるものが感じられないらしい。
    • これが京大に届くことはあるのだろうか・・・?
      • 2018年2月6日、2010年2月に行われた京大入試の出題ミスを指摘。水溶液に関するグラフを選ぶ問題(大問Ⅳの問3の小問1)で選択肢中に正答がないというものであり、駿台出版の過去問集でも指摘していたが、2017年度入試での物理の出題ミスが受け入れられ追加合格者が出たことを機に再び指摘した。京大側はこれに対し、答案用紙の保存期間が過ぎ廃棄処分を行ったため合否に影響することはないが、合格発表前に外部からの指摘があり、採点の際配慮したと思われる、と発表した(現に河合塾東進の解答速報でも指摘はなされている)。
  • R-1ヨーグルトを愛飲しており、元気いっぱいである。
    • 油脂の分野では、活性酸素による健康被害を避けるために、ポテトチップスは空気中の酸素と触れないように、袋を開けたら即食べるように熱弁して下さる。
    • ヤマザキの「高級つぶあん」であるとか。
  • 質問時も親身に教えてくださり、質問の終わりに気合いの入る一言を下さることもある。
    • 今でこそ好々爺然とした態度が特徴の人だが、昔はかなり厳しかったらしい。
      • 入試問題の解答作成の時、「満点取れない奴は教壇に立つな」と言い放ち、化学科の先生方が震え上がっていたらしい(現代文科小泉徹先生談)。一方、「殆どの大学の教官は、自分の大学の入試問題で満点が取れないと断言できる」とも仰っている。
      • 但し、2003年には既に寝かけている人にも優しく喝を入れていたという報告があるので、どのぐらい昔を指すのかは不明。恐らく我々が生まれるよりは前だろう。
  • 毎年、年度始めに最新の全国入試問題正解の全問題をコピーして、一問ずつ切り離して分野別に再整理し、目を通したり、東大化学過去問を解き直す等、非常に過去問研究に熱心な先生。
  • 自身が専攻していた工業化学の歴史のみならず理論化学の歴史に詳しい。
    • 世界史や日本史など、化学以外の分野も詳しい。
      • 特に元素別各論の授業は一般教養と化する。世界史、日本史、地理、和歌まで登場する。
      • 世界史に関しては「世界史は鉄の歴史である」と断言している。何か違う気もするが・・・・・・。
  • 駿台のプリントは教務が印刷し、配布するのが主流であるのに、師は自身の授業プリントを全部自分で刷り、確認しているのだとか。
  • 二酸化炭素、乱雑さフェチである(某講師談)
  • 英語科(タケオ科)竹岡広信先生が尊敬する数少ない人物。
    • 「昔は駿台は英語中心の予備校やった。でも最近は化学科の名声が凄い。それは全て石川先生のおかげ。彼が化学科を引っ張ってるから化学は他のどの講師が教えても上手くいくようになってる。」「河合塾には大西という優れた化学講師がいますが、駿台の石川正明には敵いません。」等と語っている。
    • 月曜日の大阪校講師室では、竹岡広信先生と談笑する師の姿が見られるかもしれない。
    • 最近では化学に飽き足りたのか竹岡広信先生に英語の質問をしているらしい。

著作 Edit

上記の通り、師の授業は大学範囲にも踏み込んだハイレベルなものであるため、大学でも化学を学ぶ生徒にとって師の著書は大学入学後も重宝するだろう。