有機化学/オンデマンド

Last-modified: Sat, 16 May 2020 00:07:49 JST (1435d)
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石川正明先生の映像講座】

テキストについて

  • 有機全範囲を一気に見通す講座。
  • 有機化学の本質を理解し、完璧な「基礎力」を身に付けることが目標。実質的に冬期『化学特講III』のダイジェスト版である。2008年撮影。
  • 電子のふるまいに着目しながら有機化学全体に説明をつけていく、いわゆる電子論による解説を行う。そのため、物質の構造・性質(静的内容)から反応のメカニズム(動的内容)まで深く理解しながら、有機全体の知識を大局的な視点で整理できる。
  • 講義の時間が12コマしかないため、ほとんどの学生にはオススメできない。
    • 削られている内容がかなりあるため、この講座だけで有機化学の勉強を網羅するのは厳しい。有機化学全体を一通り学んだことがある人が、それまでの内容を整理しつつ、より深く理解し直す目的で取ることを推奨する。
    • 本講座では、極めて限られた時間の中で電子論の基本概念を掴み、かつそれを応用しながら有機化学を理解していくことが要求される。解説のペースが非常に速く、説明が手薄なところもかなりあるため、極めて高い理解力・応用力が要求される。
    • 電子論をよく知らない人・理解力や応用力に自信がない人は十分な予習を行うこと。授業に余裕を持ってついていくために、電子論の基本的な概念や簡単な応用については予習段階で十分に知っておくべきである。また、授業後にも十分な復習を行うこと。
  • 有機化学を本気で極めたいなら、もう少しコマ数の多い授業で電子論による解説を受ける方が良い。
    • 通期の授業で電子論による解説を聞くのが一番良い。コマ数が十分に多いので、解説時間がたっぷりある。また、毎週1回という形で長期間かけて学ぶので、予習復習を丁寧に行いながら、無理なく学んでいくことができる。
    • 映像の『原点からの化学講義』を受ける手もある。全3講座、各12コマ。トータルのコマ数が非常に多いので計画的に受講していく必要がある。
    • 冬期の『化学特講III』を受ける手もある。16コマ。様々な先生が担当するが、講座自体の方針として電子論による解説を行う。通期講座ではないため総復習の性質が強い。また、時期の割に負担が非常に大きい講座なので、検討には注意を要する。
  • 高卒生は、後期に20コマ以上かけて有機化学を学ぶことになる。現役時代にきちんと勉強できている人は、夏段階での有機化学の対策優先度はあまり高くならないのではないか。
    • しかし、有機化学が苦手だったり未習だったり、入試で重要だったりなども考えて、時期を前倒しして対策したいというニーズは十分にありえるだろう。
    • 有機前半分野が初学の人・本当に苦手な人には『夏からの有機化学』を薦める。少しでもかじったことがある人には『化学特講III』を薦める。ただし、講義はともかく、テキストのボリュームが凄まじくて中々使いこなせないというデメリットがある。自学自習という選択肢も捨てないでおくと良い。
    • また、有機後半分野の対策も薦める。通期授業の終盤は駆け足の授業になりがちであり、入試直前が近く復習に充てられる時間も少ないので、習得のハードルが高い。また、冬期にこの分野を解説する講座は開講されない。入試頻出の人や未習の人には『天然有機物と高分子化合物』を強く推奨する。
    • 前半から後半まである程度既習なら、映像の『有機化学』で全体的な復習を行うと良い。電子論で理解を掘り下げることにより、大学受験はもちろん、大学以降の勉強にも睨みを利かすことができる。
  • 因みに「窒素沢山アルギニン」は石川正明先生渾身のギャグではなく、師のオススメの覚え方である。「テンテンH君」を連呼するのも御愛敬。
    • おい、そこの君!この部分を何度も巻き戻すんじゃないよ!!
  • 4日目2時間目で1ヵ所板書ミスがあり、テロップが入る。
    • それ以外にも板書ミスが多々見受けられるため、始めから「板書取れなかった時用プリント(ミス修正済み)」を使って授業を受けること。

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