化学特講I(計算問題)

Last-modified: Tue, 13 Feb 2018 22:25:56 JST (5d)

設置校舎 Edit

全校舎。

授業について Edit

  • 化学の本質的理解の上に成り立つ、数々の実戦的解法の体系化に成功した講座。
    • 長年に渡り高く評価されており、やり込めば確実に力が付く。
    • 各解法は本質的理解の上に成り立つので、導出から理解しておけば問題の内容を掴んだ段階で自然に発想でき、また論理的に漏れなく整理してある(構造的な見通しも良い)ため、理論上あらゆる問題(典型問題は確実)に対応できる。更に各解法は試験での実戦性が追求されており、問題の状況把握から答えに至るまでのプロセスが非常にシンプル明快なものや、フローチャート化されて機械的に処理可能なものが全てを占める。
      • 特に、複雑な条件把握の基礎は図を描くことにあるが、講師(主に石川正明先生)が実戦的注意事項を述べながら板書上で解法を使う様を学べば、シンプルな図を描くだけで「あっという間に」答えまで処理できるものが多くなる。
  • 「かつて6日間講座だったものを、自習問題を設けたり内容を一部変えたりして、無理やり4日間に縮めた(山下幸久先生談)」(しかも、星本悦司先生によると師が学生以前の昔らしい)ので、非常に濃密な講座である。また講座の趣旨は「計算問題の解き方のマスターを目指す」だが、「化学で登場する計算問題の全分野を覆っている」ので分量が多く、「難問まで解く力を付けさせるのが目的」なので難度が高い。
    • なお3、4日目に扱う平衡量計算が全体的に山場である。特に3日目の酸・塩基平衡で行う水素イオン濃度の計算では、質量作用の法則、物質収支、電気的中性条件の式を立て、(3次方程式が導かれて解きづらいので)強酸、弱酸、多価の酸などの場合に分けて定量的に考察して近似式を導き出すのだが、この一連の流れの中では通常見慣れない観点を絡めて深く考察するので、多くの人がここで一度躓く。
  • 講義では基礎事項の説明はほぼないと考えるべき。負担が大きい講座なので、理論が得意でない人(≠苦手な人)が夏中に完成させるなら、夏段階で他の教科はある程度出来ていることが条件だろう。あくまで通年の補助だから、前期テキストを繰り返して理論分野の理解を定着させて、基礎力を充実させることが最優先。
    • 山下幸久先生曰く、「『化特I』はランク的に国産普通車をポルシェ(高級外車)にするようなもの。ボロボロの軽自動車の状態で受けてもほぼ意味はない」とのこと。効果を望むなら、5月の全国判定模試で理論分野がほぼほぼ完璧な人、もしくは7月までにそれに準ずるレベルに到達しそうな人が良い。
    • 星本悦司先生曰く、自信がない人は通期テキストの章末問題を確実にモノにしていくのでも十分とのこと。
  • 化学の本質的な理解がそこそこでもできている人なら、予習(基本演習+演習)はそこまで重くないと感じることができるように思われる。そのような人はテキストの熟読&授業の復習をしっかりした上で自習問題にも積極的に取り組むと良い。
  • 予習時点で精一杯な人はまずテキストの熟読、そして基本演習と演習を繰り返すと良い。通期テキストで該当する部分の演習問題をリンクさせて一緒にやるのも良い。

テキストについて Edit

  • 作成者は石川正明先生。
  • 要項・基本演習・演習問題・自習問題からなる。要項に図説を交えて詳しく与えてあるのは「教科書事項の丁寧な解説」ではなく「扱う解法の導出、有用性及び使い方」である。従って前提となる理論分野の理解が既に十分で、なおかつ書かれた内容を理解できる程度の応用力がないと、上手く読みこなせない。
  • 基本演習には難しいものも混在。演習問題は授業で扱う。自習問題は難度が高め。石川先生によると「難しい問題でも絶対にやっといて欲しいっていう問題は全部基本演習に入れときましたから、とりあえず基本演習と授業でやった演習問題を完璧にしてください。基本演習は簡単っていう意味じゃないです。これはやっとけっていう意味ですからね。」とのこと。
  • 編集の際は、毎年演習問題の半数を、偶数年度に基本演習・自習問題の一部を最新入試問題に変更する。但し、収録問題の中心となる石川正明先生お気に入りの80・90年代の問題や定番頻出の石川先生オリジナル問題は変更しない。
  • 2017年度からはこれまで別冊になっていた自習問題等の解答解説がテキストに統合され一冊になった。そのためテキストはかなり分厚く、英語科竹岡広信先生の映像講座に匹敵するほどの厚さとなった。また、印刷がかなり綺麗になり、小さい文字も潰れることがなく読みやすくなった。

担当講師 Edit

  • 一部の人気講師に拘るのも良い。
    • 考え方や授業の仕方は先生によってクセがあるため、校内生は通期の先生(特に『Part2』の先生)で取るのも良い。
    • しかしこの講座は非常に濃密なので、(教科書事項や)テキスト記載事項などの確認を講義中にどの程度扱うかが講師によって大きく異なるから、自分のレベルに合わない講師で取ると確実に死亡する。
    • 講師に拘ることよりも、テキストに書いてある解き方を身に付けて、参考書として本番直前まで活用することの方が重要であり、石川正明先生もそう願っている。
      • 冬期・直前講習期間においても、理論化学にやや不安のある人は無闇に講座を取るよりこのテキストの解き直しを徹底した方が良いかも知れない。
  • 但し、この講座は応用力を伸ばすためのものなので、基礎力の足りない人が受けても担当講師によらず付いて行けないし、そもそもテキストを上手く読みこなすことすら困難だろう。
    • 力不足の人は実力が付くまでは自習すらままならないので、『数学特講(III)』同様に背伸びし過ぎるべきではない。
    • 厳しそうであれば、『化学頻出問題』などの基礎・標準的な講座を優先して検討した方が良いと思われる。

石川正明
京都校京都南校大阪校を担当。

  • 実戦的な解き方の説明に時間を割く分、教科書事項はおろかテキスト記載事項にすらあまり触れず、最低限の内容を軽く板書で確認する程度である。
    • 従って理論分野の理解が十分なのは当然、テキストをきちんと読み込み、基本演習や演習問題もできるだけ解いてある状態が授業準備の基本となろう(師も「このテキストを既に2、3回は読んで来ていることが前提」とおっしゃっている)。
  • 十分な学力に支えられた準備学習の徹底が要求されるので、これらが不十分な人は授業の理解が厳しいと思われ、表面的には理解できても後で使いこなせない可能性がある。苦手でなくとも前期の模試で理論分野に関して高い成績が取れていない人や、特に講師マニアは要注意。
    • 逆に理解が十分かつある程度の演習経験を持つ人なら実力を最高レベルまで飛躍させることができるだろう。
  • 授業は【スーパーHG】(毎日20~70分程度延長)化される。
  • 石川正明先生に拘る場合、の『化学の計算/オンデマンド』を勧める。石川先生も「LIVEが受けれないならオンデマンドを」とおっしゃっている。
  • このテキストの執筆者でもあるため、締め切る可能性が高いので注意。
    • 但し京都校は師の担当が3回あるので他校舎に比べるとかなり取りやすい。

山下幸久
京都校京都南校大阪校福岡校を担当。

  • 基本的に全ての講座が締め切りとなり、人気度(特に高卒生よりも優先受付である現役生から)も石川先生を上回るため希望の期間で取れない可能性があるので注意が必要。
  • 理論が得意とまでは言えないが、石川正明先生を受講したのと同じレベルに到達したい人には良い。また、石川正明先生のやり過ぎている事柄(主に大学3回生の内容が含まれている部分)についても教えてくれる。大量のプリント(毎回10~15枚程度)には基本的な事項も記されており、【スーパーHG】(毎日1~1.5時間程度の大幅な延長(特に夜))化により講義中にも「ある程度は」触れられる。但し、師の『高2スーパー化学』を受講していた場合、プリントは全てモロ被りである。また、師自身も夏期に講座を取るということはある程度苦手であるということを分かっており、駿台で計算化学の講義をするのはラストチャンスであるため、ダイジェストではあるが、前期範囲の構造論を除いた全ての理論範囲の授業を聞くことができる。
  • 特に酸・塩基、気体法則の範囲はかなりウェイトをかけて講義をしてくれる。
    • つまり、石川正明先生に比べると要求される学力の水準が若干低下するが、最終的には高レベルな段階まで踏み込んでいく授業。
    • その分負担が増大するが、理論の学力に少し自信がなくても「頑張れば」モノにできる。夜のコマの場合、遠方の人は帰宅時間と交通手段だけ注意しておこう(但し、それでも演習問題は全部解説し切れない)。但し、京都南校担当の分は師が通期で京都南校で『高3スーパー化学α』の担当がある関係で現役率が高く、高卒生は9時の予約でも取れるか怪しいので注意が必要。

星本悦司
京都校大阪校大阪南校を担当。

  • 若干粗さはあるが実戦的で、石川正明先生のテキスト作成意図やどの時期にどの自習問題に取り組むべきか、また計算の手早い処理の方法、模試などで受験生が苦手としている箇所などを教えてくれる。また、随時テキストの解法を踏まえた上で、師がより実戦的だと考える考え方や解法について補助プリントを配ってくれる。化学が得意であるが石川正明先生の担当が取れなかった場合などにもオススメ。

岡本富夫
大阪南校神戸校名古屋校を担当。

  • 解き方重視で手書きの板書プリントを用いつつ、「板書とテキストで重要事項をマーカーを使いながら確認→その§の演習問題解説」という流れで授業を進める。
  • テキスト内で師が生徒には難しいと感じた場所は具体例を挙げ、二元中継的に分かりやすく説明してくれる。そのため、理論があまり得意でなくても付いて行くことができる。
  • あまり延長しないため遠征もしやすい。
  • 受講校舎の場所によっては締め切る可能性がある。

白井康寛
≪校舎名≫を担当。

  • 理論の初期段階から師の作成したプリントを用いてテキストに掲載されていない内容を日常生活における例えを出しつつ丁寧に説明され、問題解説よりも重要事項の説明を重視する。
  • 理論化学の根底が網羅されている。
  • 演習問題は一般的解法、上級者向けの解法という順で進められる。
    • 但し、初日から【準スーパーHG】(4.5コマ/日)化はご愛嬌。
  • 理論があまり得意でなくても付いて行くことができる。

高田幹士
≪校舎名≫を担当。

  • 板書プリントを用いてある程度基本的な内容から説明される。
  • 石川正明先生や山下幸久先生と比べても、情報量は引けを取らず、あまり延長しないため遠征もしやすい。
  • 頻出分野の解説は丁寧で、苦手な人にも分かりやすい。石川正明先生の教え子なので、考え方などは石川正明先生、山下幸久先生とほぼ同様。
  • プリントは師の通期と同じレイアウトで90ページ程に及ぶが、1枚1枚の密度が白井康寛先生等より薄いため、復習の際もそれほど苦にならない。
  • 広島校では締め切る可能性がある。

片山雅之

  • 師が板書する図と文字がそのまま写された手書きの板書プリントを使う。
  • 計算問題のテクニック・重要事項の整理を主眼としている。

坂田薫

  • 石川正明先生とやり方・考え方は同じ。
  • 基本事項から丁寧に扱う。

伊達正人

  • 通期同様プリントが丁寧。
  • 計算問題は段階を踏んで進める。
    • 細かい計算のプロセスを形式的に学べる。

西田政和

まとめ Edit